26年続いた自民党・公明党の連立解消の方針が示され、両党の今後の動向が注目されるなか、約6か月前に公開された、石破茂首相と公明党・斉藤鉄夫代表が「鉄道トーク」を繰り広げるYouTube動画がSNSで話題になっている。
「総理に見てもらいたいものが」→まさかの「時刻表検定」認定証
動画は、2025年4月23日にYouTubeチャンネル「公明党のサブチャンネル」に公開されたものだ。
対談のテーマは「鉄道」。石破首相と斉藤代表ともに、鉄道ファンという共通点がある。テーマを事前に知らされていなかったという2人が、スタッフから「本日は、お二人が大好きな鉄道のお話をしていただきたいと思っています」と伝えられると、石破首相は「意外な展開」としつつも「でも嬉しい、楽しい、わくわく」と話し、笑顔を見せた。
斉藤代表は、鉄道への乗車を楽しむ「乗り鉄」かつ時刻表を読んで楽しむ「読み鉄」だという。石破首相は、「乗り鉄」かつ列車の中でお酒を楽しむ「飲み鉄」でもあると話した。
斉藤代表は「総理に見てもらいたいものがあって」と、内ポケットに入れたカードケースの中から「時刻表検定」の5級の認定証を出して見せた。斉藤代表いわく、いつも持ち歩いているという。石破首相はそれを見て「すごーい」と興奮していた。
動画ではほかにも、それぞれの「推し」の鉄道や、人口減少の影響で存続が厳しくなっている地方鉄道の課題、災害時における鉄道の役割などについて語っていた。石破首相は「政策の話は政策の話で信頼関係のもとに徹底的にやる。だけども、そういう趣味の話......政治以外の話ができる人って、党が違ってもありがたいことだなって思います」と話していた。
この動画が10月13日頃からXで話題に。Xや動画のコメント欄には、「大好きな鉄道の話で盛り上がる、おじさん2人にほっこり」「癒されるよ」「総理大臣と連立与党の党首との対談をみて、こんなに心が和んだことはなかった」「まさか公明党のチャンネルを見てホッコリする日が来るとは思わなかった」「なんか、ちいかわみたい かわいい」といった声が寄せられている。
公明党の斉藤代表は自民党の高市早苗総裁と党首会談を終えた後の会見で、「政治とカネに関する基本姿勢につきまして、意見の相違がございました」として、自公連立政権を「いったん白紙」にすると伝えた。高市総裁は党首会談後の会見で、公明党側に「例えば総裁が変わればまた連立協議ということはあるのですか」と尋ねたが、公明党側は「今回の総裁選挙で誰が選ばれても同じです」と回答したと明かした。