兵庫・斎藤元彦知事、謝罪の後に「一方で...」→表現に波紋「お詫びを打ち消してる」 県発行電子マネーで個人情報漏えい

   兵庫県の斎藤元彦知事が、2025年10月27日にSNSで、県が発行する電子マネーアプリ「はばタンPay+」のシステムトラブルで個人情報漏えいが確認されたことについて、謝罪した。斎藤知事にねぎらう言葉が寄せられた一方、謝罪の表現に批判の声も寄せられている。

  • 斎藤元彦知事のインスタグラム(@motohikosaito_hyogo)より
    斎藤元彦知事のインスタグラム(@motohikosaito_hyogo)より
  • 斎藤元彦知事のX(@motohikosaitoH)より
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「対象となられた方々に深くお詫び申し上げます」

   「はばタンPay+」をめぐっては、10月23日、同日に受付け開始だった「子育て応援枠(追加販売)」で、システムトラブルで一部個人情報の漏えいが確認され、受付を一時停止していた。県公式サイトによると、漏えいの可能性がある申請者は最大で17人、子どもの情報を含めると計34人分という。

   27日に、安全性の確認ができたとして、午後から受付けを再開すると発表した。

   斎藤知事は同日、受付再開を知らせる県広報Xの投稿を引用し、次のように謝罪した。

「はばタンペイにおける個人情報漏えいにつきまして、対象となられた方々に深くお詫び申し上げます。多くの県民の皆様にご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、重ねてお詫び申し上げます。皆様からいただいたご意見を重く受け止めております」

   続けて、「一方で、厳しい物価高が続く中、再開を望まれる子育て世帯の方々からも多くの声を頂戴しております」と報告。「こうした状況を踏まえ、皆様に安心してお申込みいただけるよう十分な安全対策を講じた上で、申込受付を再開させていただきます」と伝えた。

   今後については、「漏えいの対象となられた方々へ丁寧な対応するとともに、県民の皆様の信頼を取り戻せるよう、業務委託先とも連携した再発防止、県の情報セキュリティ対策の徹底・強化に努めてまいります」と伝えた。

   斎藤知事は、インスタグラムでも同様の投稿をしている。これらの投稿に、「丁寧な対応と説明をありがとうございます」「県の対応が早かったので、そこまで不安感を抱くことなく過ごせました」といった声が寄せられた一方、批判の声も上がった。

   例えば、「対象となられた方々」という表現には、「普通、被害に遭われた方と言うのでは」「なんだよその言葉のチョイス」といった指摘が寄せられている。

   また、謝罪の後に「一方で」として再開を望む声が寄せられていることに言及したことについても、「『一方で』って何? この言葉でお詫びを打ち消してるんだけど」「謝る時はひたすら謝れ」「一方はここではいりません」といった批判のコメントも書き込まれている。

   斎藤知事は27日の会見でも、この件について「対象となられた方にはお詫びを申し上げたいと思います」と謝罪している。

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