プロ野球DeNAの元ヘッドコーチで野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年11月13日にユーチューブを更新し、国内フリーエージェント(FA)権を行使した楽天・辰己涼介外野手(28)について、「FAしても自分の首を絞めるだけ」との見解を示した。
「海外しか頭にないと思っていた」
辰己は今オフ、ポスティングシステムを利用して大リーグ挑戦を目指していたが、球団に認められなかったため、国内FA権を行使したという。
立命館大学出身の辰己は、18年ドラフト会議で楽天から1位指名され入団した。ルーキーイヤーにレギュラーを獲得し、25年シーズンまでの7年間、100試合以上の出場を続けている。
24年は143試合に出場して、打率.294、7本塁打、58打点、20盗塁を記録。158安打はパ・リーグ最多だった。
今シーズンは114試合に出場して打率.240、7本塁打、32打点、20盗塁だった。
辰己の大リーグ志向を理解している高木氏は「海外しか頭にないと思っていた」と切り出し、FA権を行使した理由を独自分析した。
「楽天が、あと2年やって、ポスティングではなく(海外)FA権を取って出て行けと。その2年間は、FAとしての給料を払うという感じじゃないの?例えば、(年俸が)1億円だったら1億5000万円。2年間で3億円という総額の契約を結んで、そしてFAで行ったらどうかという風な感じではないか」
そして、「自分の夢はメジャーにあって、それを諦めていなくて、迷路にはまったような、そんな感じにならなければいいが」と心配しつつ、こう続けた。
「この成績でメジャーでは難しいと思う」
「使われ方には、成績があるから。いくらレギュラーを張っていても、1割台のバッターは使えない。それを考えると、『使われ方』とわがままを言ったところで、『じゃあ、成績を出せばいいじゃないか』という話になってくる。何かあるのかな、裏で。FAしても、自分の首を絞めるだけだなと思う」
辰己は俊足、強肩で、守備には定評がある。25年のゴールデン・グラブ賞の外野手部門に選出され、同賞の受賞は5年連続5度目。
辰己の守備力を高く評価する高木氏は、一方で打撃力には疑問符をつけ、次のように持論を展開した。
「『(辰己が)いたらいいよな』という球団は、たくさんあると思う。でも、とりたてて必要かといえば、今年みたいな成績だったら、この選手で補えるというような成績だから。そこらへんが難しい。抜群の成績を残しているというのなら取りやすいが、今年(打率が)2割4分。100安打いっていない。結構厳しいと思う」
そして、現状の実力を踏まえ「この成績でポスティングをして、メジャーの球団が手を挙げたとしても、マイナー契約だろう。この成績でメジャーでは難しいと思う」との見解を示した。
13日にすべて球団との交渉が解禁され、辰己はオファーがあった各球団と交渉する方針だという。
/
— DAZN Japan (@DAZN_JPN) July 28, 2024
ヒーローは逃げ足も速い
\
ここぞのチャンスで回ってきた #辰己涼介
その期待に応えるサヨナラタイムリー????
⚾プロ野球(2024/7/28)
????楽天×ロッテ
????Live on DAZN #DAZNプロ野球 #RakutenEagles pic.twitter.com/JI5V418ZhY