年末恒例の「『現代用語の基礎知識』選 T&D保険グループ 新語・流行語大賞」が2025年12月1日に発表された。ノミネートされた30語のうち、第42回の年間大賞は、高市早苗首相の発言から「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」に決まった。
発表会に高市首相が出席したことで、SNS上では「まさか来るとは」「働きすぎやw」などと驚きが広がっている。
公務の都合で最初に「年間大賞」発表
発表会では、本来トップテンを一挙に紹介するところ、年間大賞を受賞した高市氏の公務の関係だとして同賞が最初に表彰された。司会者によると「例年にない今回は非常にまれなケース」だという。
高市首相は笑顔で登壇し、大賞に選ばれた発言の背景を「賛否両論いただきました」「自分が、日本国という国家の国家経営者になるかもしれない立場になった時に言った言葉でございます」と説明。下記のようにコメントする場面もあった。
「国家経営者としては何としても自分も働いて働いて働いて働いて働いて、国民の皆さまのために貢献したい、そんな思いがございました。決して多くの国民の皆さまに働きすぎを奨励するような意図はございません。長時間労働を美徳とするような意図もございませんので、そこはどうか誤解のなきようにお願いをいたします」
「ご本人出席されてたのね」「本物?」ざわつく視聴者
この様子は各メディアでも生配信され、高市氏の姿に視聴者からは「キターーーーーー」「まさか来るとは」「本物?」「えっ、ご本人出席されてたのね」「すげー 会場にまで来てる高市さん 寝なさいよ ほんとに」「働きすぎやw」「休んで〜」といった声が上がった。
高市氏発言以外のトップテンは、「エッホエッホ」「オールドメディア」「緊急銃猟/クマ被害」「国宝(観た)」「古古古米」「戦後80年/昭和100年」「トランプ関税」「二季」「ミャクミャク」。選考委員特別賞は「ミスタープロ野球」に決まった。
現職の首相発言が年間大賞入りしたことは過去にも3度ある。第16回1999年「ブッチホン」小渕恵三さん、第18回2001年「米百俵/聖域なき改革/恐れず怯まず捉われず/骨太の方針/ワイドショー内閣/改革の『痛み』」小泉純一郎さん、第26回2009年「政権交代」鳩山由紀夫さんだ。前者2人は本人が発表会に出て、鳩山さんのみ民主党広報委員長が代理で受賞していた。