駐日大使の主張を繰り返しリポスト
波紋を広げた投稿から約3週間が経った12月3日、薛氏は中国の?江浩駐日大使による投稿をリポスト(拡散)した。
「2006年10月、 故・安倍晋三元首相は中国訪問の際、台湾問題について日中共同声明に基づき処理していくとの立場を明確にし、この立場にいささかの変更もなく、日本側は『一つの中国』政策を堅持し、『二つの中国』『一中一台』を行わず、『台湾独立』を支持しないと表明。2007年4月、安倍元首相は温家宝元総理との会談において、上述の立場を重ねて再確認し、日本側は両国間の三つの政治文書で示した立場を堅持し、『二つの中国』『一中一台』の立場を取らず、『台湾独立』を支持しないと述べた」
その後も「1972年、大平正芳元外相は、台湾と大陸の争いは、政治的には当然ながら中国の内政問題であると明言」、「1975年、宮澤喜一元外相は、台湾と大陸の争いは法的には内戦であるべきだと表明」といった投稿をリポスト。歴代の内閣がいわゆる「一つの中国」論を支持してきたと訴えるものだ。
さらに、吴氏による「『立場は変わっていない』と繰り返し言い逃れをするだけで、自らの立場を完全な形で重ねて表明することすらできていない」と日本政府を批判する投稿もリポストした。
政治関連のポストだけでなく、中国・貴州省の村人らが大勢で「引っ越し」をする様子や、吉林省の朱雀山の景色といった投稿も拡散している。
なお、薛氏は4日10時時点でXの運用をリポストに留めており、自らの文章は投稿していない。