Appleの「iPhone」は年に1度のペースで新モデルが発売されており、2025年9月には「iPhone17」が発売され、順当にいけば再来年の2027年には「iPhone19」が発売されることになる。だが、ある理由から2027年発売のモデルは「iPhone20」という区切りのよいナンバーになるかもしれないという。そして、革命的な機種になる可能性があるらしい。筐体から物理ボタンがいっさい省かれるというのだが、果たして本当だろうか。iPhone発売20周年記念の製品初代iPhoneが発表されたのは、Appleの創業者、スティーブ・ジョブズが存命だった2007年6月29日である。同社にとっては、この年は極めて重大な年であることは間違いない。ジョブズの言葉を借りれば、この年にAppleは「電話を再発明」したのだ。そして、初代iPhone発売から10年後に発売されたモデルは「iPhoneX」。「X」はローマ数字の「10」。つまり、10周年のアニバーサリーという意味を名称に取り入れたのだ。この例にならうとしたら、2027年発売のiPhoneの名称は、「iPhone19」ではなく「iPhone20」になると考えるのが自然で、海外メディアもそのような見方をしている。そんな27年モデルのiPhone20をめぐり、有名リーカーのInstantDigital氏が中国SNSのウェイボーで次のような情報を公開した。それによると、iPhone20では従来型のボタンが廃止され、代わりに「ソリッドステートボタン」が搭載される見込みだという。電源ボタン、音量ボタン、操作ボタン、カメラコントロールボタンといった全てのボタンが、局所的な振動フィードバックを備えた「動かないボタン」になるらしいとのこと。ソリッドステートボタンで耐久性が大幅向上?2016年発売のiPhone7のホームボタンは、ソリッドステート式だった。それまでの「押せば動くボタン」は廃止され、代わりに振動で疑似的な触感を与える仕組みになったのだ。ホームボタン自体は動かない構造である。このソリッドステートボタンの搭載が製品全体にどのような影響を与えるのか。1つには、ボタンの摩耗の可能性がなくなる。ボタン自体が物理的に故障することはなくなるため、結果として製品の耐久性が大きく向上する。もう1つは、ボタンと筐体の間のわずかな隙間もなくすことができ、従来よりもさらに高い防塵防水性能を獲得する。実際に、iPhone7はシリーズで初めて防塵防水性能を備えた製品だった。つまり、iPhone20は「シリーズ最強の耐久性を持ったiPhone」になる可能性があるのだ。なお、InstantDigital氏の投稿によれば、AppleはiPhone20のソリッドステートボタン搭載について機能検証を完了しているということなのだが、実際にどうなるのかが注目される。
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