12月は特殊詐欺被害が急増する。借金を抱えた詐欺犯が返済に追われて犯行を急ぎ、被害者側はボーナスや還付金など手元に現金が増えるからだという。2025年12月8日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は「いま注意!」と呼びかけた。カンボジアに出国する日本の若者たちが後を絶たない闇バイトを使った連続強盗傷害事件の指示役4人が逮捕され、カンボジアの特殊詐欺拠点で働かされていた日本人が次々と送還されるにもかかわらず、詐欺犯罪は減りそうもないと、月曜コメンテーターの石原良純さん(タレント)は驚くような話を披露した。「僕、この間、特殊詐欺の警視庁のポスターを作成したんです。お手伝いで。その時に、刑事の方が『いまだにカンボジアに出国していく若者がいる』というんです。何でですかと聞くと、『いろいろ、それぞれ、理由があるんだろうけれど』と(いうんです)」と話す。「警察官が電話で問い合わせてくることなんて、絶対ない」そして、「バイトに行くのは危ないって、ぼくらは知ってるじゃないですか。だけど、これは減ることはないんですね」と、危ないとわかっていても、金を必要として闇バイトに足を踏み入れる若者は続いているというのだ。これは特殊詐欺被害も増え続けるということで、石原さんは「ぼくらは一番の基本で、(知らない)電話を取らないということに尽きるんだと思います」と注意を促した。特殊詐欺の8割が「+8」で始まる国際電話で、その多くがニセ警察官やニセ検事を装う手口だという。レギュラーコメンテーターの玉川徹さん(ジャーナリスト)は、「捜査にかこつけて警察官が電話で問い合わせてくることなんて、絶対ないんだから、向こうが警察官だと名乗ったとたんに、『ばあ~か』と言ってやりゃいいんですよ。そしたら2度とかけてこない」とアドバイスした。(シニアエディター 関口一喜)
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