東急歌舞伎町タワー「ジェンダーレストイレ」騒動から2年半 実は男女別に改修済み...その反響は

改修後は「特段お客さまより問い合わせ等いただいていない」

   そこから2年半が経ち、25年12月上旬にXで、旧ジェンダーレストイレが男女別のトイレに変わったことが再び注目を集めた。変化を支持する声が散見される。

   記者が現場を確認したところ、トイレは男性用と女性用があり、出入口が青色と赤色に分かれ、内部も床から天井までの壁ができて完全に別の空間だった。男性用小便器トイレと多機能トイレは変わらず。一方で多機能トイレとほぼ同サイズの空間が新しく増え、ドアにはベビーチェアと着替え台に加え、男・女・ジェンダーレスの表現とみられるピクトグラムが記されていた。

   東急歌舞伎町タワーは11日に取材に応じ、トイレの改修時期や変更点について「2023年8月に改修工事を実施いたしました。現在は男女別トイレ+多目的となっております」と答えた。便器の設置台数や、検討の仕方を含め、詳細の説明は控えるとした。

   実際に改修前と後で反響はどう変わったか、利用者数や問い合わせ数・内容を尋ねると、「トイレ単体での利用者数については数値を取っておりません。改修後については、特段お客さまより問い合わせ等いただいていない状況です」と説明した。

   ジェンダーレストイレ設置の狙いでもあった「誰一人取り残さない」「多様性を認容する」といった観点をめぐる取り組みについては、「この他にも商業施設としての対応は行っておりますが、各テナント毎の取り組みも含めますと非常に多岐に渡るため、回答は控えさせていただきます」とした。

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