「中国代表の若手選手に勢いはあるが、決定力が不足」
記事では「張本智和が、キャリア初のシングルスタイトルを獲得しただけでなく、国際卓球界に新たな風を吹き込んだ。対照的に、中国代表主力選手の欠場と、新鋭の林詩棟が準決勝で勝利を逃した悔しさは、鮮やかな対比をなしていた。今回の結果は、王楚欽の負傷による棄権という客観的要因もあるが、究極的には新旧交代の過渡期に露呈した深層的な問題である」と分析し、こう続けた。
「ベテラン選手が次第に引退していく中、王楚欽一人では支えきれなかった。若手選手に勢いはあるが、決定力が不足している。一方、対戦相手の成長速度は明らかに予想を上回っている。張本智和の台頭に対し、中国は技術面での分析と研究だけでなく、若手育成体制の構築が必要だ。今回の挫折は、悪いことかもしれないが、良いことでもある。私たちの盲目的な楽観主義は打ち砕かれ、根本的な自己改革を迫られた。恥辱は改善のきっかけとなるべきであり、中国代表の立て直しは急務だ」
今大会、中国代表は女子シングルスでもエースが決勝進出を逃した。優勝候補筆頭の世界ランキング1位・孫穎莎(中国、25)が、準決勝の試合中に棄権。決勝は、蒯曼(21)と王曼昱(26)の中国対決となり、王が4-2で勝利し、大会2連覇を飾った。