「フェイクチョコ」、大阪の教材メーカーが販売停止 「工作用」うたうも...こども園が誤って食用に

メーカー「今後は『食べられません』と表示を入れる」

   「食用ではないことが一目でわかるような表示が必要」「商品名はカラフルビニールチップで良いのに」「スーパーに陳列されてたら食用と間違うかもね」といった意見が出ている。

   こども園に対しては、「保育教育関係者ならお馴染みのロゴ...」「明らかに園側、職員のミス」などと厳しい声もあったが、そもそも商品の表示が分かりにくいといった声が多かった。

   商品を製造・販売したアーテックの生産管理課は12月19日、J-CASTニュースの取材に対し、誤用したこども園側から同社に連絡があったとして、今後の対応についてこう話した。

「フェイクスイーツのシリーズでは、パッケージを詰める化粧箱には『食べられません』といった表示がありましたが、パッケージ単体には記載がありませんでした。食べる恐れがある商品をピックアップして、在庫分については販売停止しました。商品については、『食べられません』といった表示を入れるように手配しており、準備が終わり次第、販売を再開させる予定です」

   このシリーズは、購入者によって用途は変わるものの、粘土などで作った菓子やアイスのサンプルに飾り付けるのが目的だという。レストランなどで使われる食品サンプルとは違い、教育用としては、学校の授業で工作をするときに使うとしている。数年前からシリーズを販売しているが、誤って食べたと報告があったのは初めてだという。

   食品を模した商品の法的規制について、消費者庁の表示対策課は19日、取材にこう述べた。

「食品サンプルやおもちゃに対し、景品表示法上で表示を義務付ける規定はありません。食品関係の法律でも、食品ではありませんので、規制されていないと思います。ポリ塩化ビニールといった原材料の表示はあったとしても、食品を模した商品なら、『食べられない』との表示もいるのではないでしょうか」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

1 2
姉妹サイト