「村上はあえて2年契約にしたと思う」
五十嵐氏は「サードの選手と比較するとき、よくマックス・マンシーを出している。マンシーが新たに1000万ドルで契約した。マンシーの今年の成績を振り返ったら、2割中盤で、OPSが.800を超えている。ホームランも19本なので、マンシーよりもはるかに上の契約。10億円くらい上回った契約を結んでいる」と言葉に力を込めた。
さらに契約年数については、村上の心境を推測して、次のように持論を展開した。
「複数年で2年は少ないと思うかもしれないが、これは村上がそうしたかったのだと思う。(米メディアの)ESPNによると、もっと長い契約があったが、その分、年俸が抑えられる。長い契約を求めるというよりは、単年でもいい契約内容にすることを望んだということは、2年が終わった先にFAが見える。そこを見据えて、あえて2年契約にしたと思う」
今シーズンは上半身のコンディション不良で出遅れ、7月に本格復帰した。出場は56試合にとどまったが、打率.273、22本塁打、47打点、OPS1.043を記録した。五十嵐氏は、ワイトソックスでは長打を求められているとし、来シーズンの成績に言及した。
「成績でいったらどれくらいかというと、打率は2割台中盤でもいいと思っている。OPSは.800は絶対に超えてもらいたい。ホームランは20本行けばOK。大谷(翔平)選手でも1年目は22本。同じような数を打ったら『村上すごいじゃん』となる。それぐらい難しい」
村上は23日にホワイトソックスの本拠地レートフィールドで入団会見を行い、「このユニホームに袖を通して、ようやくスタートラインに立てた気持ちです。この球団に最大限貢献したいと思います」などと意気込みを語ったという。