2月総選挙は「自民VS中道改革」という、これまでとはガラリと変わる対決になったが、有権者はどう動くか。2026年1月19日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)で、選挙分析で定評のあるJX通信社の米重克洋代表取締役が予想した。
公明の票「小選挙区の情勢に大きく影響を与える」
米重氏は「前回の衆院選挙(2024年)を見ると、公明票は選挙区ごとに平均で約2万票あった。仮にすべての票が中道改革の候補に移った場合、差し引き4万票が動き、小選挙区の情勢に大きく影響を与える」としている。前回の選挙で、4万票以内の差で自民などが立憲に勝って当選した選挙区は68選挙区あり、今回はそれが逆転する可能性が出てくるということだ。
こうした分析では中道が有利に見えるが、「立憲支持者のうち公明に対して拒否感を持つ人」、逆に「公明支持者のうち立憲と敵対してきた経緯から中道改革に拒否感を持つ人」がいて、米重氏は「公明党と立憲民主の支持者がそのまま1+1が2とはならないだろう」と予想している。
「なかなか先が読めないんです」
そして、もう一つの変数が内閣の高い支持率である。これも前回の総選挙と大きく違う。「高市さんは支持率が非常に高いので、自民党もおそらく比例で無党派層を中心にかなり集めるだろうということが、すでにデータから見えてきています」と米重氏は解説。「今回、本当に(予想が)難しい選挙で、なかなか先が読めないんです」と頭を抱えている。
ゲスト解説の朝日新聞前政治部長の林尚行記者はこう見ている。
「無党派層の支持を高市さんが得られるかが今回の選挙の最大のポイントなので、無党派層狙いの高市政権と組織票を固めて浸透を図ろうとしている新党・中道という、なかなか見たことのないような選挙の構図になるんじゃないかと思ってます」
中道改革に流れる公明票を高市支持の浮動票が上回れば自民党の勝ち、高市旋風が吹かなければ中道改革の勝ちということのようだ。
(シニアエディター 関口一喜)