侍ジャパンに選出されていたパドレスの松井裕樹が左股関節の違和感を訴えて出場辞退したため、中日の金丸夢斗を選出したことをNPBエンタープライズが2026年2月26日に発表した。
開幕ローテーションの編成を見直しか
井端弘和監督は、アマチュア時代から金丸の実力を高く評価していた。24年3月の欧州代表戦で、当時関大3年だった金丸を侍ジャパンに抜擢。25年11月に行われた韓国代表との強化試合でも侍ジャパンのメンバーに選出されていた。
ただ、気掛かりな点がある。中日に入団1年目の昨年は15試合すべて先発登板だった。しかし、今回の侍ジャパン選出はリリーバーで起用される可能性が高く、適応するために調整が必要になってくる。
日の丸を背負ってWBCに出場できることは野球人生の大きな財産だ。だが、中日としては同じく侍ジャパンに選出された高橋宏斗と共に先発陣の軸として計算していただけに、開幕ローテーションの編成を見直す必要が出てきた。
「中日に戻ってきた時は焦らずにじっくり」
中日を取材するテレビ関係者は「金丸はこれからオープン戦で投球イニングを増やしてコンディションを上げていく予定でしたが、WBC出場で先発の調整に狂いが生じたことは致し方ない。中日に戻ってきた時は焦らずにじっくり仕上げた方がいいでしょう」と複雑な表情を浮かべる。
侍ジャパンは故障による出場辞退が相次いでいる。西武の平良海馬が「左ふくらはぎの軽い肉離れ」、阪神の石井大智は「左アキレス腱断裂縫合術」で今季中の復帰が厳しい見通しとなった。さらに、2大会連続で選出されて貴重な中継ぎ左腕として期待された松井裕樹も戦列を離れた。
金丸の活躍を期待すると共に、故障なく戻ってくることを願うばかりだ。
(中町顕吾)