れいわ・奥田芙美代氏の国会原稿、事前に「ストップ」の可能性通達 大石晃子氏が反論...「発言抑制」「許容範囲」主張

   れいわ新選組の大石晃子共同代表が2026年2月26日にXで、同日の参院本会議での同党・奥田芙美代共同代表の代表質問の原稿をめぐり、「『不穏当な発言があれば質疑中にストップさせる』と国対に伝えられました」として、「発言抑制は危険」などと主張した。

   参院本会議では、関口昌一議長が奥田氏の発言について「速記録を調査の上、発言中に不穏当な言質がありますれば、議長において適切に措置いたしたいと存じます」と述べる場面があった。

  • れいわ新選組・大石晃子共同代表(26年2月8日撮影)
    れいわ新選組・大石晃子共同代表(26年2月8日撮影)
  • れいわ新選組のYouTubeチャンネルより
    れいわ新選組のYouTubeチャンネルより
  • れいわ新選組・大石晃子共同代表(26年2月8日撮影)
  • れいわ新選組のYouTubeチャンネルより

発言ストップはなかったが...議長が注意「速記録を調査」

   大石氏は、奥田氏の質問時間の前にXで、「【重要】本日の参議院運営委員会で、れいわ新選組(奥田ふみよ議員)の質問原稿について」とするポストを投稿。「『不穏当な発言があれば質疑中にストップさせる』と国対に伝えられました」と報告した。

   大石氏によれば、「これまでも本会議登壇のみならず予算委員会などでも理事会から同様の圧力がかけられ、れいわは毅然と対応してきました」という。

   続けて、「多数を占める政党の主観による発言抑制は危険ですし、原稿の内容は前例としても許容範囲でしかありません」と主張。「言論弾圧、許したらダメ」と訴えた。

   参院本会議では、奥田氏の発言が遮られることはなかったものの、奥田氏の質問と高市早苗首相の回答が終わると、関口議長が「奥田君の発言につきましては、速記録を調査の上、発言中に不穏当な言質がありますれば、議長において適切に措置いたしたいと存じます」と述べていた。

代表質問で訴え「子どもを殺す暴力政治が...」

   奥田氏は代表質問で、まず自身について、「去年の参院選で初めて国会議員になった、ピアノの先生をしていた3人の子どもの母親です」と説明。続けて、

「こういう普通の母親が国会議員にならなければ、市民感覚からずれた政治屋たちに丸投げしていては、子どもを守ると言って、子どもを殺す暴力政治がそう遠くない将来に来るかもしれないと、危機感しかなくって議員になりました」
「市民感覚を持ち続ける議員たちが動かなければ、今日傍聴席にいる、あるいはテレビや配信で見てくれている未来世代の子どもたち、あなたを戦争に巻き込ませてしまうことになるかもしれない。それは絶対に止めなければいけない、そういう危機感を持ち質問します」

と訴えた。そのうえで奥田氏は、自民党のいわゆる「裏金議員」の要職への起用、国民会議設置の基準、健軍駐屯地(熊本県)への長射程ミサイル配備などについて質問。また、防衛費よりも農水予算を上げるべきとする訴えも述べた。

   質問の中で奥田氏は、25年12月の予算委員会で高市首相に、「子どもたちを絶対に戦争に行かせない、そして絶対に戦争に巻き込ませない、今ここで約束してください」と述べたと振り返った。高市首相はこれに、「大切な子どもさんの命を守るために私は戦います」と答えたという。

   奥田氏は「戦う?誰と?誰が?......総理には、子どもや平和を守り抜くとおっしゃっていただきたかった。子どもを守るのは、人を殺す武器ではありません。子どものお腹がいっぱいになるお米です。武器より、お米です」と訴えた。

   さらに奥田氏は、「総理は戦うとおっしゃった。でも、複数の自民党議員が『国民が血を流す覚悟』と言っている。本当に戦争に巻き込まれたとき、最前線に行くのは誰なんですか? 高市総理率いる自民党なんですか? 最前線に行けば、血まみれになりますよ」と主張。「戦争に巻き込まれたときいったい誰に血を流させる覚悟なのか、お答えください」と質問した。

   高市首相は、「戦う」発言への質問に対し、

「国民の皆さまと命と平和な暮らしを守ることは、自衛隊員の使命であり、ことに臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえるという宣誓を行っています。つまり、国民の皆さまのリスクを下げるため、自衛隊員は自らリスクを負います。あらゆる手段でこれらのリスクの低減をはかっていくのが政治の責任であり、それこそが私の戦いです。これまで進めてきた防衛力の抜本的強化は、我が国の抑止力を高め、相手に攻撃を思い留まらせ、事態発生そのものの可能性を低下させることにつながります」

と回答した。

   なお、関口議長は指摘の中で、奥田氏のどの発言を念頭に置いたものであるかについては触れなかった。

姉妹サイト