お笑いコンビ・スリムクラブの真栄田賢さんが2026年3月4日、Xで吉本興業東京本部の「誰も開けて中を見た事が無い扉」について投稿し、話題を集めている。「吉本興業の本社は、昔、小学校だった建物を再利用」真栄田さんは「吉本興業の本社は、昔、小学校だった建物を再利用しています。この、過去に校長室だったであろう場所に誰も開けて中を見た事が無い扉があります」として、一枚の写真を公開した。写真は東京本部の一室を写したもので、雑然と荷物が積まれた机の奥、壁際にふたつの扉が上下に並んでいる。下側は黒い取っ手のついた大きな両開きの扉で、一般的な建物でも見かけるものだ。問題の「誰も開けて中を見た事が無い扉」は、空調のダクトなどが剥き出しになった天井付近、下側の扉の上に迫り出すようなかたちで設けられている。小さな取っ手が左右に2つずつついた両開きの扉だ。緑がかった表面は褪せてまだらになっており、どこか異質な雰囲気がある。扉を囲むようなふちの下側には、金属製の手すりも取り付けられている。真栄田さんは、この扉について「予想では、当時の校長先生の良くない、僕らにとっては極上の私物が入っていると思います」とつづった。「マジレスすると、御真影(天皇陛下の写真)を入れるところだと思う」現在の吉本興業東京本部は、08年3月24日に神田神保町から移転したものだ。建物は廃校となった新宿区の「旧新宿区立四谷第五小学校」を再利用したもので、耐震補強を施したうえで一部の教室などはオフィスとして利用できるように改築されているが、階段や外観・内観などには、小学校当時の面影が残されている。旧新宿区立四谷第五小学校は1934年に建てられた小学校で、鉄やガラス、コンクリートなどを用いた「モダニズム建築」として知られる建物だった。吉本興業の移転は、当時の石原慎太郎都知事が進めていた繁華街の環境改善策「歌舞伎町ルネッサンス」の一環として、地域内の空き地・空きビルに企業を誘致する取り組みの中で実現したものだ。真栄田さんの投稿には「歴代の校長先生が入っていたらちょと怖い」「ファミコンソフトがぎっしりと詰まってるんですね!」など、面白がる声が寄せられた。一方で、「マジレスすると、御真影(天皇陛下の写真)を入れるところだと思う。戦前の小学校とか奉安殿って言って天皇の写真を入れるためだけに立派な建物作ってたりする」「これは、奉置所というものです。終戦まで御真影や教育勅語が収められていました。各地の学校に今も残っています。学校で火事を出してしまい、奉置所が焼けたことに責任を感じて自ら命を絶った校長先生もいました」といった指摘もある。「謎の扉」の正体は、かつて各地の小学校に置かれていた「奉安殿」「御真影奉置所」などと呼ばれる保管庫だと考えられる。天皇皇后両陛下の公式な肖像写真「御真影」と、教育勅語などを収蔵するもので、当時の学校建築の設計基準にも示されていたものだ。
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