大手弁当チェーン「ほっともっと」の商品を巡り、運営会社プレナスは2026年3月12日、海鮮天丼にフグが混入したとのSNS投稿があり、工場で確認したものの、混入の事実は確認できなかったと公式サイトで明らかにした。SNS上では、海鮮天丼にアジではなくフグが混入し、食中毒症状になったと投稿があり、波紋が広がっていた。通報を受けた北海道の保健所が立ち入り検査に入ったが、保健所では、弁当との因果関係が分からず、食中毒の判断をしていないと取材に説明した。「残りの半身が出回っている恐れから投稿」食中毒については、道内在住という男性が2026年3月10日にSNS上で訴えていた。それによると、道内のほっともっと店舗で8日夕に弁当を購入し、自宅で食べた。アジとみられる天ぷらに妙な食感があり、天ぷらの衣を剥ぐと、フグの特徴である白い斑点のある稚魚だったという。しかし、男性は、すべて食べてしまい、その1時間後から寒気に襲われた。風呂から出ると、体がしびれ、布団に入ったが、動けなくなった。トイレまで這って行き、手を口に突っ込んで食べた物を吐き出したという。お茶を大量に飲み、4回吐いた後にやっと楽になった。その後、救急車を呼んで、病院に運ばれ、そのまま入院したという。医師の診察で、何らかの中毒だと分かったとも報告した。魚は、半身だったため、残り半分が出回っている恐れから今回投稿したという。保健所には、すでに通報したことも明かしていた。現在は、体調も回復しつつあるという。11日になって、ほっともっと側から謝罪があったとし、他には被害は出ていないと報告を受けたため、投稿は終わらせるとしている。これまでの投稿も削除された。指摘された店舗を管轄する北海道の保健所は、J-CASTニュースの取材に対し、通報を受けて食中毒の疑いもあるとみて、11日に立ち入り検査に入ったと答えた。調理状況を調べるなどした結果、フグは確認されず、「症状と弁当との因果関係は分からず、食中毒の判断はしていません」と述べた。この件で病院からの通報もなく、弁当を食べた他のケースも見つかっていないため、調査を終了したと明らかにした。「保健所の調査を受けたが、問題はないとの見解」その後、ほっともっと運営会社のプレナスは3月12日、「『海鮮天丼』に関するお知らせ」と題して、公式サイトで状況を説明した。アジの天ぷらを使用している海鮮天丼の商品について、「アジではなくフグが混入していた」といった内容のSNS投稿があったと明らかにし、次のように調査結果を示した。「当社が仕入れ先に照会いたしましたところ、当該商品に使用している『アジ』の製造工場におきましては『フグ』を使用した製品は取り扱っていないことが確認できました。また、同工場では目視にて異物、異魚種のチェックを行っており、過去に『フグ』が混入・発見された事例もないとの報告を受けております」該当の店舗は、保健所によるフグ毒や衛生面の調査を受けたが、「いずれも問題はない」との見解だったと述べた。そのうえで、「これからも安全でおいしいお弁当をお届けするため、『ほっともっと』は努力を続けて参ります」などとしている。プレナスの広報担当者は、取材に対し、工場で中国産のアジをさばいて、バラバラにした半身の状態で製品にしていると説明した。各店舗では、天ぷら粉をつけて調理しているだけだという。この工場は、アジだけ扱っており、「フグが混入した事実は確認できていません」と述べた。このため、アジの天ぷらは、引き続き取り扱っているとした。弁当を食べた他のケースも出ていないという。投稿者の関係者が販売した店舗に11日に来て、話し合いはあったと明かし、「捉え方の問題はありますが、店が謝罪したかは把握していません」と答えた。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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