福島県いわき市の市立中学校5校で2026年3月11日、卒業祝いの給食として用意した赤飯約2100食分が廃棄された。この問題をめぐり、SNS上では、「市議会議員」がクレームを寄せたのではないか、などの憶測が広がっている。市教委の担当者は3月16日昼、「圧力的なものは全くないです」とJ-CASTニュースの取材に説明し、「ご遺族の方の心情に寄り添うのがふさわしいのではないかという判断になりました」と話した。「震災の日に赤飯を出すのはいかがなものか」担当者によれば、市内に7か所ある学校給食共同調理場のうち1か所が赤飯を調理したという。11日午前、赤飯を給食に出す中学校に1件の電話があり、その学校の生徒の保護者を名乗る人から「震災の日に赤飯を出すのはいかがなものか」という意見があった。また、赤飯の給食を担当する学校給食共同調理場にも1件の電話があった。担当者は「学校に電話した方と同じ方なのかどうかは確認できていない」としている。その2本の電話に加え、担当者は「やはり3月11日は、いわき市で追悼式も行っていますし、祝い事の象徴である赤飯の提供はふさわしくないのではないか、ということで市の教育委員会で総合的に判断した結果になります」と説明。また、「生徒たちの思いも、楽しみにしているという思いも考慮しましたし、破棄してしまうということも考慮した上での最終的な判断になっています」とも説明した。赤飯の代わりに、備蓄品の缶詰パンを提供したという。SNSでは、中学校に電話した人物に対する憶測が広まっている。担当者は「個人の方が特定できたとしても詳細はお答えできない」としつつも、「圧力的なものは全くないです」と説明した。市教委は3月16日現在、最終的に廃棄した判断をどう考えているのか。組織内で協議中だと担当者は話し、今後の対応についても協議中だとしている。いわき市の内田広之市長は14日、「私としては、3月11日に赤飯が重なってしまったことに対し、仮に、何らかの対処をするにしても、約2100食分破棄は、もったいないと感じています」とXでコメントしている。
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