「馬のしつけで、殴ったり蹴ったりは一般的でない」
今回の動画について、動物愛護法に関係する北海道の担当課は3月17日、J-CASTニュースの取材に対し、承知しているとしたうえで、こう答えた。
「現時点では、動物虐待かどうかの判断は行っていません。個別の事案については、具体的なことはお知らせできません。関係機関と情報を集めており、今後の対応を検討しています。警察とも、情報共有を行っています」
牧場のある町の畜産担当課は同日、取材に対し、動物虐待に当たるかについて、次のように述べた。
「馬のしつけで、殴ったり蹴ったりするのは極端なことで、一般的ではないと思われます。動画の行為が虐待になるかどうかは、根拠付けできていませんので、何とも言えません。もし虐待と判断されれば、動物愛護法上の警察対応になります」
一方で、地元の農協に情報を求めたり、道の担当課に対応の相談をしたりしていると説明した。警察にも、状況について話していることも明らかにした。
動画について、北海道警は同日、取材にこうコメントした。
「SNSの内容は承知しておりますが、捜査に関する個別・具体の内容については、回答は差し控えます」
動画が配信された牧場では、競走馬を送り出しており、過去には、重賞レースのG1を制した馬もあった。レースを運営している日本中央競馬会(JRA)の報道室にも取材依頼しており、回答があり次第、追って伝える。動画が配信された牧場にも取材を試みているが、電話に出ない状態が続いている。
追記(3月17日18時30分):JRAの報道室は、取材にメールで回答し、「各牧場はそれぞれが独立した事業主であり、JRAが直接指導する立場にはありません」としたが、「若馬の育成において『人馬の安全性を確保するため、人がリーダーである』と教えるしつけは大切です。しかしながら、その大前提は、人が安心できる存在であると理解させ、人馬の信頼関係を築くことにあります。力で屈服させるのではなく、要求を理解させ、従順になるよう教育することが重要です」との見解を示した。牧場の動画については、「今般の事案についての個別のコメントは差し控えさせていただきますが、JRAとしては、前述の管理指針に基づいて若馬の育成を行っていくべきと考えております」とコメントした。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)