賃金の差別的な扱いを禁止したり条件つきながら転籍が可能になったりする育成就労制度が2027年4月からスタートする。「外国人政策」は先の衆院選の争点にもなったが、2026年3月18日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は、受刑者の4分の1が外国人受刑者だという府中刑務所で受刑者へのインタビューを交えて新制度への課題を探った。
現状制度は「現代の奴隷制」、実習生の人権をないがしろにしてきた面もあった
番組では、あるベトナム人受刑者が技能実習生として来日、犯罪に手を染めてしまった例を紹介したが、背景に、実習生への暴力や低賃金で重労働を課すなどの問題があったという。現在の技能実習制度から段階的に育成就労制度に移行することによって、こうした現状を変えられるのか。MC大下容子さんが弁護士の萩谷麻衣子さんに聞いた。
「変わるかどうかは制度を運用する企業や行政の努力と向き合う姿勢にかかっている。技能実習制度が現代の奴隷制度みたいに言われるように、実習生の人権をないがしろにしてきた側面はある。育成就労制度は日本社会で労働力として日本人と同じ待遇をする代わりに日本に貢献してもらうのが目的だ。(新制度によって)企業にとって負担は増えるが、(外国人労働力を活用して)企業の競争力強化につながるようにできるか。それによって、新制度が信頼できるものになる」と萩谷麻衣子さんは受け入れる企業の取り組みが課題だとした。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)