出口戦略なきイラン攻撃、トランプ大統領の「順調に進んでいる」発言の信ぴょう性は

   果たしてアメリカにはイラン攻撃の出口戦略は見えているのか。2026年3月27日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)では、アメリカが軍事行動を重ねるたびに事態が悪化する「エスカレーショントラップ」に陥り始めたのではないかと指摘した。

  • 米国のトランプ大統領(ホワイトハウスウェブサイトより)
    米国のトランプ大統領(ホワイトハウスウェブサイトより)
  • イラン攻撃の出口戦略は見えているのか
    イラン攻撃の出口戦略は見えているのか
  • 米国のトランプ大統領(ホワイトハウスウェブサイトより)
  • イラン攻撃の出口戦略は見えているのか

情報戦でごまかそうとしているのではないか

   トランプ大統領の「交渉は順調に進んでいる」という発言の狙いはなにか。中東の政治・外交・安全保障に詳しい明治学院大准教授の溝渕正季さんは「そこにはトランプさんの焦りがみてとれる。現状はイランにかなり主導権を握られているということがアメリカ側もわかっているので、それを情報戦というかたちで何とかごまかしたい焦りが見える」という。そこで、 MCの大下容子さんは、専門家の間で言われ始めた「エスカレーショントラップ」の意味を聞いた。

   溝渕さんは「初動の攻撃が仮にうまくいったとしても、最終的な目標を達することができないとなると、目的を達成するためにさらに攻撃しなければならなくなる。相手が戦争を継続するためのコストが高めていくと、さらに攻撃してしまうという悪循環が続き、最終的に足抜けできない泥沼にはまっていくという状態だ」と話す。米国は、そのワナに嵌ったのではないかという。

中野信子氏「勝っているように見せる情報操作はむずかしい」

   イラン情勢の出口が見えないということになる。脳科学者の中野信子さんは「イラン側はドローンのような安価な兵器で攻撃できる。それを迎撃する方にコストがかかっている。そのやり方を(中東の)同盟国にも広げていくと、米国側にはものすごい負担がかかる。長引けば長引くほどイランが得で、誰が見てもアメリカはコントロールできていない状況になっている。そんな状態を、トランプ大統領はどうやって自分たちが勝っているように見せるか、そういう情報操作にもっていけるのか。結構な無理筋だと思うが、トランプ大統領はどう落ち着けるつもりなのか」と疑問を投げかけた。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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