開幕した米大リーグに新たに導入されたABSシステムについて、2026年3月28日放送の「サタデーLIVE ニュース ジグザグ」(日本テレビ系)で取り上げたが、AIが審判にとってかわる可能性は高くはなさそうだ。
判定に対するモヤモヤが解消される
ABSシステムを和訳すると自動ボール・ストライク判定システム。通称「ロボット審判」と呼ばれている。球場内に設置された高性能カメラが投球を追跡、打者ごとに設定されたストライクゾーンに球の一部が接触していれば、ストライクと判定される。投手か捕手、または打者が審判の判定に異議がある場合に「チャレンジ」が要求できる。要求されるとABSによる映像がスコアボードに映し出され、ストライクかボールか判定できる仕組みだ。
開幕戦でドジャーズの先発山本由伸投手がさっそく「ロボット審判」の洗礼を受けた。審判はストライクの判定だが、ダイヤモンドバックスの打者がABSチャレンジを要求。映像をみるとストライクゾーンからわずかにはずれており、判定はボール。山本投手は「不利になったり有利になったりするのはあるが正しいジャッジをしてもらうのはすごく僕は好き」とコメントしていた。番組では、元メジャーリーガーの川崎宗則さんは「(判定に対する)もやもやがない。お互いが100%割り切れる」と話し、審判への不信感を抱かずに気持ちを切り替えられる利点を挙げた。
スポーツは人間がやるから面白い
MCの小澤征悦さんが「(判定が)わかるという意味ではすばらしいと思うけど、あれ導入しちゃったら審判、いる?」と話すと、周囲から苦笑が起きた。コメンテーターの高岡達之さんが「人間がやるからおもしろいんですよ、スポーツは」と話す。小澤さんもあわてて「俺はそういうことを言いたいんですよ」と否定する。「何か小澤さんはロボット優先みたいなことを言うから」と高岡さんに言われて、「そんなことない、そんなことないですよ」と小澤さんは否定に躍起だった。
ロボットはあくまでも審判を引き立てる脇役。野球ファンはそう、思っている。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)