読売新聞が2026年3月30日に公式サイト上で、故・中川昭一元財務・金融相の「酩酊会見」に同紙記者が関与していたかの情報について「事実無根」と発表した。
2009年、先進7か国財務相・中央銀行総裁会議終了後の記者会見で
今回あらためて問題となっているのは、当時財務相だった中川氏が2009年2月14日にローマで開かれた先進7か国財務相・中央銀行総裁会議終了後に行った記者会見。会見で中川氏は呂律が回っていなかったほか、目が虚ろで、記者との応答ができず、酩酊を疑われることに。大きなバッシングが起こった。
帰国後、中川氏は記者団の取材に対し、風邪薬を多めに飲んだと説明。酒については「口にちょっと含んだ程度」と説明していた。一方、同年2月19日の衆院予算委員会では、親しい記者とのランチ会が開かれ、読売新聞の記者がいたことが当時の玉木林太郎国際局長の証言で明らかになっている。
一方、中川氏の妻である中川郁子元衆院議員は29日にFacebookで問題となった「酩酊会見」について投稿。その中で、ランチ会をセッティングしたことが玉木氏であること、読売新聞の記者と玉木氏が懇意の仲であることが明かされた。
また、郁子氏によると、中川氏は玉木氏から会見がなくなったと伝えられていたとしている。さらに、読売新聞の記者から「『記者会見がなくなったのなら、この薬を飲んで食事のあと、ゆっくり休んだら?』と言われて、渡された薬を飲みワインを一口だけ飲んだのだ」としていた。
読売新聞「法的措置を検討する」
この投稿に対し、読売新聞は30日に公式ホームページ上に「中川元財務相会見巡り、SNS上に読売新聞記者の偽情報...事実無根を確認」という記事を公開し、当該投稿について「国会答弁や記者会見の客観情報から、事実無根であることを確認した」と発表した。
読売新聞は、中川氏の帰国後の答弁や当時の河村建夫官房長官の会見での発言と、今回のSNS投稿の矛盾を指摘。その上で、「本社は、虚偽情報の拡散は放置できないため、目に余る投稿の削除を求める法的措置を検討する」と表明した。