エクソシストと言えば、思い出されるのが米国のホラー映画である。エクソシストとは悪魔祓いを専門に行う神父や祈祷師を意味するが、バチカンには公認のエクソシストがいる。
20年以上悪魔祓いに携わってきたカルロス・マーティンズ神父が、AIが悪魔崇拝に利用される危険性を指摘しているという。2026年3月31日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は神父の警告を紹介したが、AIが悪魔崇拝に利用されるとは、どういうことなのか。
悪魔崇拝儀式で子どもが生け贄になるフェイク画像
番組は、(悪魔崇拝の)儀式で子どもが生け贄になるなどフェイク画像をAIで生成したり、悪魔崇拝の儀式用シンボルをイタリアの263団体がAIで生成したりしている事例を紹介した。マーティンズ神父は「AIは(人を)引きつける力を持ち、想像力を刺激し、いわば1つの幻想の世界を作り上げることがある。悪魔崇拝者らは常に技術を駆使して影響力を拡大するが、インターネットが他者を傷つける手段として使われるように、AIも同じように悪用される危険性がある」と警告する。
「他人には言えないけど、AIには言えてしまうことがある」
コメンテーターの吉永みち子さんは「人には(内面に抱える)悪の部分を他人には言えないけど、AIには言えてしまうところがある。AIは『この人こういうのに興味があるんだな』と勝手に好みそうな答えをよこすようになる。そして、そのうちに、はまり込んでしまう」と言う。
「悪という心を自分では何とか否定したくてAIと対話しているのに、(AIに)逆に肯定されて(答えが)戻ってくる。若いうちにこれになじんでしまうと、批判する考えも疑いもなくなり、AIに支配されやすくなっていく。まさに今、その過渡期にいるのではないか」と話した。
映画が日本で公開され、大ヒットしたのが50年以上も前。今やテクノロジーそのものがホラーなのか。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)