プロ野球楽天の元監督で野球解説者のデーブ大久保氏(59)が、2026年4月1日にユーチューブを更新し、大谷翔平選手(ドジャース、31)が今季ここまで本塁打が出ていない原因を独自分析した。
6試合に出場して打率.168、本塁打ゼロ
今季、二刀流を再開した大谷は、打者として開幕から6試合すべてに出場し、18打数3安打で打率.168。ここまで本塁打はゼロとなっている。
2日(日本時間)にホームのドジャー・スタジアムで行われたクリーブランド・ガーディアンズ戦では、「1番・DH」でスタメン出場し、3打数無安打1四球。今季は6試合で7四球1死球を記録している。
動画は「大谷翔平、圧巻の好投も...『ホームランが出ない原因』」とのタイトルで公開された。
大久保氏は、今季から大リーグに導入された「ABSチャレンジシステム」に触れ、大谷に本塁打が出ていない原因を分析した。
「ABSチャレンジシステム」は、球審のストライクゾーン判定に対してチャレンジ(審判の判定に疑義が生じた際にリプレイ検証を要求できる制度)できるもので、投手、捕手、打者のいずれかがチャレンジを要求できる。
チャレンジの要求があった場合、ストライクとボールの判定を機械に委ねることになる。
大久保氏は「ストライクゾーンが機械で判定するABSシステム。今まで楕円形だったストライクゾーンが、少しでも枠に触れていれば、高さも低さも、サイドもすべてストライクになるので、(大谷は)今はその確認作業をしている」と分析し、次のように持論を展開した。
「大谷は今ストライクゾーンの確認作業をしている」
「ホームランの少ない打者にとっては、多少ストライクゾーンが広がったとしても、コンパクトに小さく打ちに行く。ストライクを取られても、『仕方がないな』と。長距離が打てて、能力の高い選手は、ストライクゾーンを広くして打っていくので、ゾーンの確認作業はゲームでしかできない。いくらブルペンで審判がついていてゾーンを確認しても、本気で打ちに行くと顔がぶれてしまう」
そして、大谷が強打者ゆえの「苦悩」に言及し、こう続けた。
「大谷選手は今、ストライクゾーンの確認作業をしているが、その中で、広くなったストライクゾーンなのに、(相手投手が)いっぱいフォアボールを出す。とんでもないところに、ボール球を投げる。集中して『この辺がゾーンかな』と思っても、パーンと外される。これでは、どんな人でも集中力がもたない」
現役引退後、西武、楽天、巨人で打撃コーチを歴任した大久保氏は、大谷の現状に関して指導者目線で、こう分析した。
「振りにいったスイングに関しては、多少差し込まれても、しっかり自分のタイミグで打てている。振り切れている状態。この確認作業が終わった時には、やっと本格的に打ちにいける状態になるので、バッティングはまもなく良くなる。今は(四球で)歩かされているので、他の選手よりは確認作業に時間がかかる。ちょっと待っていれば、また打ち出します」
リアル二刀流を復活させた大谷は、投手として1日のガーディアンズ戦に先発し、6回1安打無失点の好投で今季初勝利を挙げた。