米国とイスラエルの猛攻を受けて、イランの戦闘機やミサイル、基地やインフラが破壊される映像が次々と流れてくるが、1か月以上続いてイランがなお意気軒高なのはなぜか。「イランの兵器の大半はまだ無傷で残っているんです」と中東研究が専門の高橋和夫・放送大学名誉教授は2026年4月3日の「報道1930」(BS-TBS)で解説した。強がりだけでないという。
高橋和夫名誉教授「米国情報当局は、兵器の大半は残っていると分析」
トランプ大統領は、イラン軍は壊滅したと強調するが、「アメリカの情報当局はそんなことは言っていない。(兵器の)大半は残っているんではないか(と分析している)」と高橋教授は言う。
イランはミサイルなどの兵器を地中深く隠しているため、多くは被害を受けていないだけでなく、アッと驚く奇策で猛攻をかわしているという。おとり作戦だ。
高橋教授は「イランはおとりの飛行機だとかミサイルだとかをたくさん用意してるんですね。(米軍やイスラエルは)中国製のおとりのおもちゃに高いミサイルを使っているようなところもある」と明らかにする。
「最近、新しい兵器が出てきて、これがイスラエルに当たっている」
松原耕二キャスターは「イスラエルとアメリカは(イランの兵器を)攻撃したつもりで、実はおもちゃだったということがあり得るんじゃないかと?」と目を丸くする。
ゲストの元IEA(国際エネルギー機関)事務局長の田中伸男氏も笑いながらこう話す。
「イランが最初のうちに撃ったのは古いやつだといいます。ミサイルにしてもドローンにしても。全部撃ち落されましたが、最近は新しいやつが出てきて、それがイスラエルに当たっているんだ。そういうことを言う方もいますね」
高橋教授は「前に撃っていたのは在庫一掃セールのような古い型の方で、アメリカ、イスラエルの防空ミサイルを使い果たさせる作戦だったと。そういう見方も有力だと思います」と指摘した。
トランプ大統領が自慢げに公開する「戦果映像」を、イラン側は作戦の成功と見ているのだろうか。
(シニアエディター 関口一喜)