ジェネリック医薬品大手の沢井製薬(大阪市)が2026年4月上旬、一部製品の安定供給に支障をきたす状況になっていると医療関係者向けのサイトで発表した。この内容がSNS上で注目を集め、中東情勢の緊迫化による影響と結びつける声が相次いでいる。
しかし、サワイグループホールディングスのブランドコミュニケーション部は、「中東情勢による影響ではなく、昨今の医薬品供給不足によるもの」だとJ-CASTニュースの取材に説明した。
「想定を上回るご注文」で「安定供給に支障を来す状況」
沢井製薬の発表によると、全ての受注に対応できない「限定出荷」の製品が85品目、供給を停止している「供給停止」の製品が27品目(4月6日時点)。この状況について、「想定を上回るご注文を頂いており、既採用の医療機関様への安定供給に支障を来す状況となっております」と説明している。
沢井製薬の発表が2日ごろからSNS上で注目を集め、「石油不足で品薄」「早急にイランと交渉をお願いします」「石油輸入関連で薬も影響出てます」などと、中東情勢の緊迫化に伴う石油供給の懸念に結びつける声が相次いだ。一方、中東情勢とは関係ないと指摘する声も上がっていた。
サワイグループホールディングスのブランドコミュニケーション部は取材に対し、今回の供給状況の原因について、「昨今の医薬品供給不足によるもの」だと説明。だが中東情勢についても、「今後影響が出てくる可能性がございますので注視しております」と述べた。
近年の医薬品供給不足を巡っては、ジェネリック医薬品メーカーの品質不正が20年12月に発覚し、そのほかの企業でも業務停止命令が出された。その影響が医薬品不足に繋がっている。また、薬価制度による影響もあると指摘する記事も複数報じられている。