2026年4月6日に開票された社民党の党首選は、福島瑞穂党首が再選を果たした。同日、国会内で記者会見が行われ、福島氏が有権者に感謝の気持ちを述べた一方、記者との質疑応答で福島氏以外への質問が司会者によって遮られ、記者と口論になる場面もあった。大椿氏「候補者を平等に扱ったらどうですか」党首選では、福島瑞穂党首、ラサール石井副党首、大椿裕子前参院議員の3氏が立候補。3月23日の開票で、どの候補者も過半数の得票を得られなかったことから上位2人の決選投票となっていた。一方で、この2週間の間、立候補者の討論会や街宣などは行われず、論戦は停滞。大椿氏はこの党の姿勢に「非常に疑問」と発信する事態となっていた。4月6日の会見では、記者が立候補した大椿氏やラサール石井氏にコメントを求めたが、司会者が「党首への質問に限ってください」とぴしゃり。選挙結果が終わってノーサイドかと思われたが、そうはならなかった。その様子を見ていた大椿氏が、「もう少し候補者を平等に扱ったらどうですか」と苦言を呈し、記者も「一言だけでもいいので」と食い下がるも認めらなかった。さらに、大椿氏は「それはひどいと思う。平等に扱うべきだと思います」と不満をあらわにした。そんな中、福島氏は、「今日は、私の党首の就任の記者会見なので、私がお答えしたいという風に思う」と司会者の振る舞いを「追認」。福島氏は、若い人たちが社民党に入ってきており、「あらゆる力を社民党の中に生かして頑張っていきたい」と述べた。その直後、大椿氏が荷物をまとめて会見の途中で退席。抗議する記者が司会者と口論となり、会場が一時騒然となった。その後、記者から党内融和について問われた福島氏は、「党を変えてほしいという声が党内にあることを認識している。党内を変えてほしいと思っている党員の皆さんにその中身を聞き、一緒に党を変えていく努力をしたい」と語った。SNSで「バカにされたような気持ちに」と語っていた大椿氏大椿氏は4月3日、自身のXでの配信の中で、党の姿勢に対して厳しく批判していた。党へは、討論会や街宣を行うべきだと働きかけを行ってきたと話し、「結局叶わず、最終日を迎えてしまいました。大変申し訳ないなと思う」と述べた。その理由として、国会の日程が忙しいことを挙げて、「単独会派になり、全ての法案の賛否を決めないといけないということは大変だったと理解できる」としつつも「討論会をやらない党首選をやってていいのか」と疑問を呈していた。そして、次のように怒りを込めて発言した。「そこまで時間なかったかな。1時間でも時間つくってくれなかったかなと思う。無風の選挙、何もしない選挙で投票に臨むということに、大変疑問に思うし、こういうことをやっていたら社民党は党勢拡大を絶対にできないという風に確信しました」また「やる限りはきちんと有権者の皆様に私たちの主張を伝えるだけでなく、討論の場を持つ、党首選をやると決めた以上やらなければならなかった」とも口にした。大椿氏には、前回の党首選で立候補しないように「圧力」があったという。そうした党の状況を踏まえ「こうやって非常に力を削ぐようなことをされることに非常に疑問を持った」といい、「とても『バカにされた』ような気持ちに今回もなりました」と怒りをあらわにする場面もあった。そして、4月6日の記者会見後には、大椿氏が司会者と口論となった東京新聞の望月衣塑子記者のYouTubeチャンネルに出演。大椿氏は会見の場で発言の機会がなかったことに触れ、「やはりバカにされたことに対してきちんと怒りを表明することは大事だと思うので、今日やったことに対して後悔してない」と話した。決選投票の票数は、福島氏は2364票、大椿氏が1792票を獲得した。前回の投票では、福島氏が1876票でトップ、大椿氏は1297票、ラサール石井氏は967票だった。
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