北海道の菓子メーカー、ナフサ供給不足で悲鳴 Xで「世の中の食品が足りなくなる恐れ」訴え

   北海道の菓子メーカー・ノースカラーズ(札幌市)が2026年4月13日、様々なプラスチック製品の原料となるナフサについて、「夏以降、食品業界全体の製造が不安です」とXに投稿し、SNS上で注目を集めている。

  • (写真はイメージ)
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  • ノースカラーズの公式Xアカウント(@North_Colors)より
    ノースカラーズの公式Xアカウント(@North_Colors)より
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「夏以降、食品業界全体の製造が不安です」

   同社は、無添加・国産の素材を用いたポテトチップスなどの菓子を販売している。全国各地の自然食品店などで扱われているほか、「Amazon」や「楽天市場」、同社の通販サイトなどでも販売されている。

   ノースカラーズの公式Xアカウント(@North_Colors)は13日、「食品を入れる袋を作るための原材料、ナフサが全然入ってこないことがほぼ報道されないことが不思議です」と切り出し、「夏以降、食品業界全体の製造が不安です」と投稿。

   続く投稿では、「袋が無いと、食品の中身を作れても、包装ができない。つまり、出荷できない、流通させられないという状況です」と説明。「当社がうんぬんではなく、世の中の食品が足りなくなる恐れを感じています」と危機感を示した。

   また、「既に食品に使用する袋は仕入れられたとしても、大幅な値上げが確定され、非常に経営を圧迫されるのは決まりです」とし、「それでも入ってくればまだ良い方で、出荷できれば微力ながらお客様の生活のためにはなるので助かります。 僭越ながら、食品は止めてはいけないお仕事だと思っています!」と訴えた。

   これらの投稿がSNS上で注目を集め、「現場の声です」「現場から続々と上がる、石油不足への悲鳴の声」「こういうことがそこかしこで起きてくる」「わたしは考え方が極端だから不安しかない」「ホルムズ海峡の封鎖が続けば食糧難になる」などの声が寄せられている。

TOTO、LIXILも製品供給への影響を報告

   さまざまなプラスチック製品の原料となるナフサを巡っては、TOTOが10日、「中東情勢の緊迫化やホルムズ海峡周辺の通航制限等に伴い、原油・ナフサをはじめとする石油化学基礎原料の供給環境が急速に悪化しております」と公式サイトで報告。受注の調整や制限をする可能性があると発表した。

   その後13日、TOTOがユニットバスとシステムバスの新規受注を停止したと複数メディアで報じられた。

   同社は13日、「ユニットバス・システムバスの供給状況について」と題した文章を公式サイトに掲載し、「弊社システムバス・ユニットバスの新規ご発注においてご心配をおかけしており申し訳ございません」と謝罪。

   続けて、「現在、通常通り生産・出荷は継続しております。すでに納期回答を行っているご注文につきましては、予定通り出荷させていただきますので、ご安心の程お願い申し上げます」と呼びかけた。

   一方、「一部の部材不足により弊社の受注システム上での注文が適切に行えないため、やむを得ず一時的に現在の受注方法での受注見合わせを行っております」とし、「一日も早く通常通りの注文をお受けさせていただくべく、他の受注方法の検討含め鋭意努めている」とも報告した。

   またLIXILも10日、「一部製品に使用する石油由来の原材料(樹脂等)における供給制限およびコスト上昇や、その他アルミニウム等の素材におけるコストの上昇、物流・生産コストの上昇が避けられず、生産活動に影響が生じており、今後さらに深刻化する懸念があります」と公式サイトで報告している。

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