東京都庁の公式X(@tocho_suido)が2026年4月18日に更新され、「現在、都内の集合住宅において、水道メータが盗まれる事件が発生しています」と注意喚起し、広く注目を集めている。どのような事案があったのか、水道局に取材した。
被害総額14万2300円
同アカウントは都の水道事業・下水道事業に関する情報を発信しており、今回の投稿では「突然水が出なくなった場合には、水道局お客さまセンター(0570-091-100)までご連絡ください。また、不審な行為を見かけた場合には、警察へ通報してください」とも伝えた。
20日には、東京都水道局の公式サイトで2回にわたり、町田市内で水道メーターの盗難事件が発生したと発表があった。いずれも「集合住宅」に設置されていたもので、既に警視庁町田警察署に被害届を出し、捜査、巡回の強化を依頼したという。
発表によると1件目の発覚は18日。住民から漏水の連絡を受けた民間事業者が、都の政策連携団体である東京水道(東京都新宿区)に水道メーターがないと報告。調査の結果、10個の盗難が明らかになり、先のX投稿に至った。被害金額は4万5000円。19日には近隣の集合住宅も調べ、新たな盗難は発見されなかったという。
2件目は、別の集合住宅で水道メーターがなくなっていたとして、20日に管理会社が東京水道に連絡。21個が盗まれており、被害金額は9万7300円だった。
どのような動機があったと考えられるだろうか。東京都水道局の担当者は22日にJ-CASTニュースの取材に応じ、あくまでも想定と前置きしつつ、過去には水道メーターのない新築に取り付ける目的で盗むようなケースもあったというが、今回は複数無くなっていることから「金属部分の売却」が狙いではないかとみている。水道メーターは青銅製の合金で、銅が多く含まれており、銅は価格高騰している状況があると説明している。
「集合住宅が狙われている傾向にある」
そのため、局は事件発覚の直後、一般社団法人日本鉄リサイクル工業会、非鉄金属リサイクル全国連合会へ情報提供した。定期検針やメーター交換を行う関係業者には、確認を徹底の上、異常があれば速やかに報告するよう呼びかけている。もし盗難被害にあった時は、水道局お客様センターに電話をすれば、速やかに新しいメーターを取り付ける。
「突然水が出なくなった場合には、当局お客様センターにご連絡いただきたいと思います。それからご協力のお願いですけれども、不審な行為を見かけた場合、不審な人が急に夜中にメーターを取ってるとか、警察に通報してほしいです」
局の取り組みはほかにも。担当者は「やはり集合住宅が狙われている傾向にある」とみており、以前から集合住宅の管理会社と定期的に連携し、建て替え予定などで取り外しできるメーターがあれば速やかに撤去していると説明した。使用者からしばらく使わないと申し出があれば無料で撤去に応じているともいい、「これまでもしていますが、もう一度広く呼びかけることとして、Xや東京都水道局アプリで呼びかけをさせていただいている」と伝えた。メーター再設置も費用はかからない。
なお、今回盗難にあった31か所は全て水道の使用実態がなかったとのこと。そのような状況で発覚に至った理由として、一般的な集合住宅では共用廊下に水道メーターがあるため、メーターが外されたことで分断した管からの水漏れに近隣住民らが気づいた可能性を指摘している。
事業エリアの盗難事件は25年11月に墨田区と江東区でもあった。エリア外では武蔵野市、横浜市、静岡市など、各地で同様の報告が相次いでいる。
(水道局)現在、都内の集合住宅において、水道メータが盗まれる事件が発生しています。突然水が出なくなった場合には、水道局お客さまセンター(0570-091-100)までご連絡ください。また、不審な行為を見かけた場合には、警察へ通報してください。
— 東京都 水道・下水道 (@tocho_suido) April 18, 2026
(水道局)都内の集合住宅において、水道メータの盗難が相次いでおり、近県においても同様の被害が発生しています。突然水が出なくなった場合には、水道局お客さまセンター(0570-091-100)までご連絡ください。また、長期間水道を使用されない住戸について、水道局がメータの撤去を無料で行いますので…
— 東京都 水道・下水道 (@tocho_suido) April 20, 2026