DMX回線の利用禁止の理由は
では、DMX回線の利用禁止や、「音響のメイン卓を、専門知識のない事務職である所長が立ち会い、照明担当者に操作させる」といった対応についてはどうか。
市コミュニティ課は、当初公演が予定されていた府中市中央文化センター併設の「ひばりホール」について、「小規模な児童ホールであり、主に講演会や発表会などの利用を想定した施設として運営しております」と説明。
また、DMX回線について、
「利用実績が数年間なかったことから、当該回線を利用することで接続機器の故障や円滑な公演の運営に支障をきたすおそれもありました。そのため、DMX回線については、施設の利用案内等にも提供可能な設備として記載しておりません」
とした。
こうした中、劇団側がDMX回線の利用を希望していることを把握したのが、「リハーサル予定日の3日前」だったと主張。「事前の動作確認・安全確認の対応も時間的に困難であったため、当該回線の提供をお断りさせていただきました」とした。
音響については、「施設の通常の運用では、音響メイン卓については、当市委託事業者が音声出力の入り切りのみを行い、音響の詳細な操作は利用団体様がサブミキサー卓を用いて行う運用としています」と説明。
一方で、A氏側は打ち合わせ時の内容から、「音響設備一式は持ち込みで、施設の音響設備は使用しない」と認識していたと説明。そのため、「代理の担当者につきましては、主に照明を担当することを前提として配置がなされました」とした。
結果として、「施設の音響設備は使用しないとの打合せにおける認識についても、主催者様側の認識と相違が生じています」という。
また、劇団側からは、「公演当日における第三者(市職員等)の立ち会い」の要望もあったとする。
市は、「こうした経緯やご要望を踏まえ、サブミキサー卓を主催者様が使用されることを前提とした対応として、施設の責任者である所長が立ち会いのもと、代理の担当者が音響メイン卓のスイッチの入り切りの操作のみを行う体制を提案した」と説明した。
市は今後の調査について、「現時点では、新たな調査対象等が見受けられない状況であるため、直ちに追加の調査を行う予定はありませんが、今後も状況を注視しつつ対応してまいりたいと考えております」としている。