「あとどれくらい待つのか分からない」先の見えない時間が精神的負担に
とくにつらかったのは、「あとどれくらい待てばいいのか」が分からないことだった。
「少し遅れるくらいなら我慢できますけど、終わりが見えないのはきつかったです」
台風による影響のため、怒りの向け先もない......。状況が変わるのを待つしかない時間が続いた。気づけば、車内に閉じ込められてから「5時間以上」が経過していたそうだ。
昼前に東京駅を出発したはずが、京都駅に到着した頃にはすっかり夜になっていたという。
「普段なら何事もなく終わる移動ですけど、その日は一日分の体力を奪われた感覚でした」
新幹線は、時間に正確で快適な乗り物という印象が強かっただけに、自然の影響でここまで状況が変わるのかと実感した。
「長時間閉じ込められると、体だけでなく『気持ちまで削られる』ことを感じました」
電車や新幹線のトラブルの中でも、長時間の足止めは乗客に大きな負担を与える。とくに、再開の見通しが立たない状況では、精神的な影響も小さくないようだ。