「現在の社民党に期待できるのか」9期目の福島瑞穂党首に支持団体すら冷たく 仲間が続々と離れた党の進む道

「先輩方が築いた遺産をすべて食いつぶしたのは党首だ」

   2020年2月22日、福島氏は党首に復帰したが、この時点で社民党の国会議員はわずか4人にまで減少していた。同年11月14日の臨時党大会では、党の将来を左右する重大な局面が訪れる。

   当時、野党の分散に対する危機感から、吉田忠智幹事長(当時)や吉川元氏らは「より大きな野党勢力の結集」を目指し、立憲民主党への合流を強く推進した。

   しかし、福島党首は社民党の存続を強く主張し、党は大きく分裂することとなる。

   この党大会の激しい対立については、ジャーナリストの長谷川学氏が『サンデー毎日』(2020年12月13日号)で詳しく報じている。

   それによれば、壇上に立った沖縄選出の照屋寛徳衆院議員(当時、2022年逝去)は、かつて自らが党首に推した福島氏に対し、

「先輩方が築いた遺産をすべて食いつぶしたのは党首だ」

と厳しく批判したという。

   福島氏を除く3人の国会議員は合流推進派であり、最終的に分党により党は分裂した。

   この結果、実務を担っていた党員の多くが離れ、社民党は福島氏を看板とした個人商店的な組織へと変質したと言える。

   そして、その体質は現在も大きく変わっていないように見える。

   日本において社会民主主義の理念を掲げ、労働者やマイノリティーの権利を守る政党の存在意義は決して小さくない。

   それだけに、組織が内部の異論を受け入れられないのであれば、リベラルの理想そのものが問われることになるのではないか。

   社民党が現在の個人商店的な体制から脱却し、再び党勢を回復させる日は訪れるのだろうか。

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