「ノリできた」「とにかく騒ぐぞ!」...地獄の空間と化すことも ヒマ?忙しい?5月の「夜の店」意外な事情

ゴールデンウィークも忙しい業種...「1本くればありがたい」

   飲み屋とは反対に、オトナのワンダーランドである風俗業は割と忙しい。理由はいろいろあるとは思うが、その中の1つに「メイン客層が独身」なことが大きく関係するだろう。家族サービスもなく遠出もしないなら......と、時間を持て余した男性が「なんとなく」で遊びに行くからだ。

   この時期は初任給を得た新入社員、大学へ進学した若者、地方から遊びに来た旅行客などがせっかくだからと、高貴な遊び(?)をしたくなるらしい。よって、ワイワイ騒がしいキャバクラよりも、営業時間が長く、オトコの刺激をたっぷり満たせる風俗店へ足を運ぶというわけだ。

   キャストからすると接客した本数×バック=1日の給料のため、客がリピートしようと、1回ポッキリでも誰かを接客すればお金にはなる。店もお客を入れたら入れるほど売り上げにつながり、この時期の集客力の高さは店・キャスト双方にとって非常に有難い。

   まぁ一見客のオンパレードで客層が荒れる可能性が高いのは、飲み屋と一緒。1日の稼ぎが上がればキャストは割り切るしかないのだが......それでも、場合によってはイライラがかなり増えてしまうらしい。お金と引き換えにストレスも倍増となると、本当に大変な商売だ。

   ちなみに、ゴールデンウィーク明けは分かりやすく集客が落ち、やってくるのは閑散期。風俗業は5月後半から1か月くらい苦戦を強いられ、また7月のボーナス月に盛り返すという。人の流れは飲食業に限りなく近く、飲み屋よりも混雑具合が少し読みやすいといえようか。

   同じ連休中でも、業種によって差が出るのは歓楽街の多くの人が知らない部分だろう。「夜職」といえど1つにまとめることはできず、似たような世界線で異なった動きになるのは実際に働かないとわからないものだ。

   客層も遊び方も、とにかくバラバラ。よく考えれば昼の世界も「こういう店には○○なタイプのお客さんがつきがち」といった傾向がみられるため、夜の世界も似たような考え方で目を向けてみると、ちょっと面白く感じるかもしれない。



【プロフィール】
たかなし亜妖/2016年にセクシー女優デビュー、2018年半ばに引退しゲーム会社に転職。シナリオライターとして文章のイロハを学び、のちにフリーライターとして独立する。現在は業界の裏側や夜職の実態、漫画レビューなど幅広いジャンルのコラムを執筆中。

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