なぜ「BeReal」経由の情報漏洩が頻発しているのか? 「脊髄反射で動いてしまう」識者が指摘する真の問題点

BeRealを介して情報漏洩する背景は

   BeRealを介して情報漏洩する一連の問題の背景は何か。

   前出の井上氏は6日の取材に対し、アプリ独自の仕様が漏洩を引き起こしているとする分析について、「それは要因の一部に過ぎない」と指摘する。

   BeRealでの漏洩が目立つことについて、井上氏は「偶然、その世代の身内の間で流行っているからだ」と説明。むしろ、SNSでのやり取りが当たり前となっている若者世代が「脊髄反射」で投稿してしまうことを問題視した。

「若者世代も情報漏洩に関する学習をしています。『SNSで情報が漏洩する』『写真に写る風景で場所が推測される』などを知っている。しかし、友達とやり取りすることのほうが優先順位が高く、脊髄反射で動いてしまう」

   この「友達」の範囲も、信頼関係が結ばれている人だけではなく、SNS上やゲーム上だけでつながっている人たちも含まれている。かつても、信頼関係を結んでいる人に企業情報を対面で共有するケースはあったが、今では、知り合い程度の関係性の人に対しても送ってしまう、と説明する。

「BeRealで投稿する際、情報が漏洩するリスクなどを想像できず、行動を止める関所のようなものがない。今回の一連の事案においても、情報管理に関する知識はあるものの、脊髄反射で投稿してしまっていると思います」

   仕事上の反応よりも友達関係を優先する若者は少なくない、と井上氏。こうした状況において、企業側はどのように対策するべきなのか。井上氏は、詳細な明文化とルールの周知を逐一行うしかないと語る。

「『BeRealから通知が来ても、社内にいるときは投稿してはいけません』『XやLINEも同様です』などと、全てのアプリ名を明記しなければならない。そうでなければ、『このアプリの名前が入っていなかったから使ってもいいと思いました』と言われかねません」
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