米中首脳会談を前に訪日した米ベッセント財務長官の政権内の手腕や人柄について、2026年5月11日放送の「news zero」(日本テレビ系)が深掘りした。ベッセント財務長官は昨年第2次トランプ政権で財務長官に就任。「トランプ関税」で市場が混乱した時には開始時期を遅らせるよう進言するなどトランプ大統領からも一目置かれている。財務長官になる前は世界的なファンドで活躍する敏腕投資家として知られる存在だった。その長官が、米中会談前に日本へ立ち寄る。
ベッセント財務長官は「とても柔らかく接することができる方」
番組はベッセント財務長官と旧知の間柄だというアメリカ政治に詳しい早稲田大学教授の中林美恵子さんに話を聞く。中林さんは「財務長官になる前から50回ぐらい日本に来ているし、日本の友人もたくさんいる」と話し、大の親日家であると話す。
トランプ大統領の信頼を得ているのはどういう点なのか。「トランプ大統領を食い止めることができるのはマーケットだけとよく言われるが、そのマーケットをよく理解しているのがベッセント財務長官。そして彼の個人の性格もおそらく大きく影響しているのではないか。人の心を読んでとても柔らかく接することができる方」と話す。
「大統領の耳にも優しいアドバイスをしてくれたらありがたい」
米中首脳会談を前に日本に寄り、12日には高市首相との会談も予定されている。中林さんは「日本としてトランプ大統領が中国の言い分に肩入れしすぎないように気をつけなければいけないタイミングになっている。トランプ大統領が中国と貿易交渉するにあたって中心的な役割を果たしてきたのがベッセント財務長官。非常に良識のある方で、ましてや日本を非常に好きでいてくれるのは日本にとってとんでもないお宝財産。トランプ大統領が中国と貿易問題や安全保障問題を交渉する際には、常に日本のことなどを念頭に世界全体を見て中国と対峙してくれるような、トランプ大統領の耳にも優しいアドバイスをしてくれたらありがたい」と期待を示した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)