市街地に連日出没するクマについて2026年5月12日放送の「羽鳥慎一モーニングショー」(テレビ朝日系)は春グマの今年の特徴を紹介した。番組で流す視聴者が撮影した映像には街角や車道を歩いている大きなクマの姿が。「でかいでかい」「怖い」といった撮影者の声が恐怖感をさらにかきたてる。
専門家が指摘する特徴「母親がいない子グマだけを見るのは非常にまれ」
冬眠明けの春グマが人里に相次いで出没する異常事態に、クマの生態に詳しい秋田県立大教授の星崎和彦さんは「犬の散歩中にクマが横切っていくのを見たとか、コンビニの横のやぶでクマが横切っていくのを見たとか、小学校のグラウンドに入っていくのを見たとか、おととし、去年の春ではめったになかった。この春は『ここでもですか』『ここでもですか』というふうにあちこちでそういうことが見られる」と驚きを隠さない。
秋田や岩手で街に出てきたクマの映像を見た星崎さんが、ある特徴を指摘する。
「子グマだけ1頭だけの映像が多い。この時期に母親がいない子グマだけを見るのは非常にまれ」と話す。昨年に母グマが捕獲され、残った子グマが人里にすみついてしまったのだろうか。
秋田県小坂町長「クマが大繁殖しているようだ」
秋田県小坂町長の細越満さんは8日の会見で「クマが大繁殖しているようだ。遭遇する危険性が高くなっている」と注意を呼びかけている。
コメンテーターの玉川徹さんは「昨日、環境省から2025年度のクマの出没に関するデータが発表された。ここ10年の出没件数、捕獲頭数、被害の全部が右肩あがりで去年が3つとも多い。被害者数は直線的な動きになっているが、出没件数、捕獲頭数は直線ではなく指数関数的な動きになっている。去年いろんな対策をやった結果で(被害者数は)抑えられた形になっているかもしれない。ちゃんと抜本的な手を打たないと、クマの数自体が増えていると専門家も言っているので、さらに被害が増えていく可能性がある。これはもう山の中のクマの数を何らかの形で減らすということをやらないと、出てきてからどうするということだけじゃ、追いつかないと思う」と懸念を示した。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)