朝日放送(ABC)テレビの報道・情報番組「news おかえり」は2026年5月12日、26年3月に沖縄県の辺野古沖で修学旅行生を乗せた船2隻が転覆し、船長と女子生徒の2人が亡くなった事故を約40分にわたり特集した。
VTRは、遺族の「note」の投稿を引用し、
「家族4人で過ごせる幸せな時間はずっと続くものと思っていました。本当に、どうしてこうなってしまったのか。言葉が続けられません」
と悲痛な遺族の声を放送した。
「納得できる説明が一個もない」
特集では、「辺野古転覆事故から2カ月 新映像・証言が示す安全対策不備」と題して、遺族や修学旅行生が提供した独自の動画を交えながら、事故がなぜ起きたのか検証した。船の運行を巡って、波浪注意報が出ていた中での出航となったことや海上運送法に定められた登録がなされてなかったこと、波が高くなりやすいリーフ際の航行などの疑問点を取り上げた。
ノンフィクションライターの石戸諭さんは、
「そもそも同志社国際高校がなぜ子どもたちの命をヘリ基地反対協議会に託せると思ったのか、という理由が今回、学校側で納得できる説明が一回も出てきていないんですよね」
と語った。
「『平和が大切です。基地はいりません』ある種の思想信条の一致が、(事故で亡くなった)金井船長への信頼につながったんじゃないか、というのはなんとなく推測はできますよね」と分析。そして、
「この事故を起こした以上、平和学習を名乗る資格は、同志社国際高校もヘリ基地反対協議会もないと思う」
と厳しく批判した。
また、VTRで金井船長が同高校の研修旅行のレポートで「海は危険な場所」「実際に仲間の船長が抗議活動にいって海で亡くなっている」と言及していたことに触れ、船長が海の危険性については認識していたとし、石戸さんは、
「命大切だと言っていても、大切にしてないじゃないですか」
と怒った。
「他の共同代表は、どう責任を取るのか何も言ってないですよね。(転覆した)平和丸の船長はどこにいったんですか、それも全く明らかにしていない。同志社国際もなぜこの人たちに任せたのか明らかにしていない、ここが問われてくるところだと思う」
と述べ、「平和学習とは何か、ということが根本から問われているという意識がない、というのは検証から明らかになったと思う。引き続き学校側、反対運動側の対応を注視した方がいい」と訴えた。
MCの横山太一アナウンサーは「この事故の内情を知れば知るほど防げた事故だったと思う」と悔やんだ。