2026年5月16日放送の「ワイド!スクランブル サタデー」(テレビ朝日系)は米中首脳会談でトランプ大統領に同行した米企業トップの顔ぶれに注目した。テスラのイーロン・マスクCEO、アップルのティム・クックCEO、エヌビディアのジェンスン・ファンCEOと米ビジネス界・金融界のそうそうたるメンバーである。この顔ぶれに、大統領の思惑が透けて見えたという。
マスク氏らには中間選挙への献金を期待?
トランプ大統領の政治手法などを研究している明治大学教授の海野素央さんは同行者それぞれに対する大統領の「期待」を説明する。
「トランプさんはイーロン・マスクさんと喧嘩別れした。しかし、関係を修復したい。というのもマスクさんは金を持っている。中間選挙を意識してマスクさんに献金してもらいたい。ボーイングのオルトバーグCEOについては防衛産業からの政治献金を狙っている」
大統領自身の中間選挙を見すえた人選であると指摘した。
半導体の大手エヌビディアのジェンスン・ファンCEOについては「中国がエヌビディアの最先端の半導体を軍事力強化のために喉から手が出るほどほしがっている。今のトランプさんには交渉のカードが少ない。そこでファンさんを座らせることによって、自分は強力なカードを持っているというメッセージを中国に送りたかった」と話した。
個人で同行した次男が習夫人と同じテーブルに座っていた
海野さんが「非常に驚いた」と話しているのが、その同行者の一群にトランプ大統領の次男であるエリック・トランプ氏(42)が入っていたことだ。エリック氏はトランプ・オーガニゼーション副社長として不動産など多岐にわたる投資を統括する立場にあり、ロイター通信によると「今回の同行は息子として個人で同行した」としている。
海野さんは「初日の歓迎式典の時に閣僚と同じ最前列にいた。閣僚と同じレベル?次男が。これにまず驚いた。また、晩餐会の時も習近平さんの奥さんと同じテーブル。明らかにビジネスで(エリック氏の)人間関係をここで作ろうとしている。トランプさんはいつのも通り、トランプ一族、側近、献金者に利益配分している、露骨です」とあきれた様子だった。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)