キャンプ場の炊事場にある蛇口などが大量に盗まれたとして、新潟県長岡市の宿泊施設が、X上で被害写真を投稿し、窮状を訴えている。
相場が高くなっているとされる金属類の盗難被害が、最近全国で相次いでいる。県警の長岡署が、施設からの被害届を受理して、窃盗の疑いで捜査している。
流し台の蛇口6個が消えており、穴が開いて見えた
「まさかの事態にスタッフ一同愕然としております」
宿泊施設の「山古志の宿あまやちの湯」は2026年5月17日、公式Xにこう投稿し、蛇口のほか、かまどの金属網もすべて盗まれたと報告した。
アップされた写真3枚を見ると、炊事場の流し台にあるはずの蛇口6個が消えていた。蛇口を差し込んでいた穴が開いて見える。また、かまど5か所では、薪や鍋を置く網がなくなっていたという。
キャンプ場は、5月29日にオープン予定だ。投稿によると、17日に冬囲いを外しに行ったところ、盗難に気づいた。同じ29日にオープン予定のログハウスには被害がなかったという。投稿では、警察に被害届を出して調べてもらっていることを明らかにした。そして、次のように現状を報告した。
「オープンの予定は変えることなく復旧作業を行いますが、作業が間に合わず応急処置的なものでご不便をおかけすることがあるかもしれませんが、ご了承下さい」
これらの投稿は、大きな反響を集め、6万件以上の「いいね」が集まった。施設へのエールが相次ぎ、「酷すぎる。少し昔の日本ではこんな事無かったのに」「負けずに頑張ってください、心から応援しています」といった声が寄せられている。
あまやちの湯は、施設を長岡市が所有し、山古志観光開発公社が管理している。施設の支配人は18日、被害の状況についてJ-CASTニュースの取材に説明した。
宿泊施設「被害総額は数十万円になると思います」
それによると、蛇口は、流し台の裏側にもあり、計12個のうち11個が盗まれていた。かまどは、上下2段に網を置く作りになっており、炊事場のもう1か所にもある。これら2か所で、網が計20枚盗まれていた。さらに、網を乗せるL字型の金具も、36本盗まれたという。
「蛇口1個は、2000~3000円はすると思います。網は、また作ってもらうと高い値段になるでしょう。被害総額は、数十万円になると思います。蛇口などは、何らかの工具を使って外したのでは。複数の犯人による仕業かもしれません」
25年11月23日に、炊事場の冬囲いをしたという。冬は、雪が5メートル前後も積もるため、冬囲いをした直後か、雪解け後の犯行が考えられるとした。雪が残っていてゴールデンウィーク中の営業が間に合わなかったが、オープンしたかキャンプ場へ見に来る車も施設から見えたという。しかし、不審車両などには気づかなかったとしている。
長岡署には、5月17日のうちに被害届を出したことを明らかにした。
「金属が盗まれるのは、都会の事件と思っていました。昨年、自動車の修理場でジャッキがなくなったという話は聞いたことがありますが、こんな山奥でも盗みに来るのかと驚いています」
宿泊施設の被害について、長岡署は18日、取材にこう説明した。
「被害届を受理して、窃盗の疑いで捜査しています。現時点では、発表できるようなものはありません」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)