「ファンの心情を理解していない」DeNA正捕手・山本祐大のトレード放出で波紋 4年目・松尾汐恩にかかる重圧

   DeNAが正捕手の山本祐大をトレードで放出したことに、ショックを受けたファンは多いだろう。ソフトバンクとの交換トレードで尾形崇斗、井上朋也を獲得したことが発表されたのは2026年5月12日。各メディアが大々的に報じる中、DeNAは同日の中日戦(横浜)に3-1で快勝したが、選手たちに満面の笑みが見られない。ファンの思いも同じだろう。山本祐大の応援歌が試合後の横浜スタジアムで繰り返し鳴り響く光景が見られた。

  • 横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアム
    横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアム
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「このトレードが成功だったかは数年後に答えが...」

   DeNAの元球団関係者は

「ドラフト9位で入団し、正捕手にのぼりつめたサクセスストーリーで根強い人気を誇っていた選手です。高卒4年目の松尾汐恩を主力捕手として育てたいという球団の方針は理解できますが、功労者に対してこのような扱いをすると『ファンの心情を理解していない』とSNS上で批判の声が高まってしまうのは無理もありません。このトレードが成功だったかは数年後に答えが出ますが、リスクの高いトレードであることは間違いありません」

と指摘する。

   ファンから支持を得られる戦力補強ばかりではチームは強くならない。山本祐のトレード放出が批判を覚悟の上での決断だったと想像できるが、伸び盛りの27歳の正捕手を放出することはチームの弱体化を招く恐れがある。

   山本祐がトレード移籍後、2勝4敗1分。貧打が原因で4連敗を喫しているが、松尾にかかる重圧は大きくなる。ベテランの戸柱恭孝が控えているが、第3捕手以降は1軍の経験が乏しい選手が多いため、松尾と戸柱のどちらかが故障などで離脱した場合は戦力が一気に低下する危険性を想定しなければいけない。

   山本祐はソフトバンク移籍後に先発マスクで起用されている。新天地で球界を代表する捕手に飛躍することを願うばかりだ。

(中町顕吾)

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