両軍が「イノベーションの回転速度競争をやっている」
ザポリージャ州で展開したウクライナによる無人機・無人車両による戦闘のあり方が現代戦にどのような影響を与えるか。そう問われた東大先端技術研究所准教授の小泉悠さんは先日、ウクライナを視察した状況をまじえて話した。
「ウクライナが無人兵器にものすごく注力していることがあらためて確認できた。ただ、さすがに前線の戦闘すべてを無人車両でやれるとは考えていない。地雷除去とか兵站であるとか、人間にやらせると非常に損害が大きい部分をロボットに置き換えやすいところから換えている。これをウクライナが一方的にやっているのであればゲームチェンジもあるが、ロシアも同じようにやっていて、どちらがイノベーション力で負けないかという、イノベーションの回転速度の競争をやっている感じだ。その観点からいうとまだウクライナが優勢に傾いたとは言えないだろう。これが戦争の大転換点になるという見方はしていない」
兵士が無人機を前に両手をあげてひざまずく映像が紹介されたが、衝撃的である。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)