韓国メディアが、プロ野球巨人の阿部慎之助監督(47)の辞任を巡り、韓国出身イ・スンヨプ打撃コーチ(49)の去就に注目している。
イ打撃コーチは「国民的打者」として国内で絶大な人気誇る
報道によると、阿部監督は東京・渋谷区の自宅で18歳の娘に暴行を加えたとして、25日19時10分ごろ、児童相談所から110番通報があり、駆けつけた警察官に逮捕された。
阿部監督は未明に釈放され、26日に都内で会見を行い、監督を辞任したことを発表した。26日の試合から、橋上秀樹コーチ(60)が監督代行として指揮を執っている。
野球人気の高い韓国では、複数のメディアが阿部監督の辞任を速報した。
その中で韓国メディアが注目しているのは、「国民的打者」として国内で絶大な人気を誇るイ打撃コーチの去就だ。
球団OBでもあるイ打撃コーチは、昨秋のキャンプで臨時コーチとして球団に招へいされ、選手の指導に当たった。指導者として高く評価され、阿部監督の意向もあり今季から打撃コーチに就任した。
イ打撃コーチは現役時代の06年から10年まで巨人でプレーし、当時チームの正捕手だった阿部監督とともにペナントレースを戦った。今回のコーチ招へいからも、阿部監督との親交は深いとみられる。
このような両者の関係性を踏まえ、「中央日報」(ウェブ版)は「ジャイアンツ阿部監督、娘暴行逮捕...イ・スンヨプの去就にも影響?」とのタイトルで記事化した。
「阿部監督は韓国の野球ファンにも馴染み深い人物だ」
記事では「阿部監督は、かつて読売ジャイアンツでイ・スンヨプと共にプレーし、韓国の野球ファンにも馴染み深い人物だ。阿部監督は26年シーズンを控え、イ・スンヨプに積極的にオファーを出し、1軍打撃コーチとして直接招聘した。イコーチは昨年10月末から読売の秋季キャンプに臨時コーチとして招かれたが、キャンプ終了間際に阿部監督が直接『来年1年間、我々のチームで働いてほしい』と正式なオファーを出したという」と伝えた。
「韓国日刊スポーツ」(ウェブ版)は「『娘暴行辞任』阿部監督、イ・スンヨプコーチ去就はどうなる?」、「DAILIAN」(ウェブ版)は、「娘暴行阿部読売監督、電撃辞任...イ・スンヨプの去就は?」とのタイトルで記事を展開した。
イ打撃コーチは、95年に韓国プロ野球(KBO)リーグのサムスン・ライオンズでプロデビュー。9年間で5度の本塁打王のタイトルを獲得するなど、韓国を代表する打者となった。
03年オフに日本の千葉ロッテマリーンズに移籍し、2年間プレーした。05年オフに巨人に入団。5年間プレーした後、オリックスに移籍した。11年オフに古巣サムスン・ライオンズに入団して17年に現役を引退した。22年オフにKBOリーグ斗山ベアーズの監督に就任し、25年に成績不振を理由に監督を辞任した。