2026年5月27日の参議院本会議で、政府のインテリジェンス(情報収集・分析)機能を強化する「国家情報会議設置法」が、与党(自民党、日本維新の会)に加え、野党(国民民主党、公明党、参政党など)による賛成多数で可決・成立した。ただ、同法案に対しては、国会議員からの批判が相次いでいる。
蓮舫氏「政府案には国民の権利利益が損なわれないか、懸念が山積」
同法案については、「政府に個人情報が管理される」「デモをはじめとした市民運動の参加者が政府の監視対象にされる」といった懸念が指摘される。そのため、同法案に反対した立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党などの議員による批判のポストも少なくない。
立憲民主党の蓮舫参議院議員はXで、「国家のインテリジェンス機能強化は重要で必要ですが、政府案には国民の権利利益が損なわれないか、懸念が山積しています」とし、「情報活動の対象が不明瞭」「個人情報、プライバシー侵害の懸念」「国会関与等の民主的統制の不在」といった懸念材料を挙げた。
立憲民主党の辻元(つじもと)清美参議院議員はXで、自身の事務所に同法案への反対を求める人から大量のFAXが届いたことを伝え、「これまでも、注目法案については、事務所に『大量の』『ほぼ同じ文面の』ご意見が届くことはあった。しかし今回は、文言も形式もバラバラだった。FAXの向こうに、ひとりひとりが見えた」と、FAXの内容はいずれも熱量の高いものだったと明かした。
辻元氏は続けて、立憲民主党の鬼木誠参議院議員が5月27日の本会議で読み上げた、「国家のインテリジェンス機能は、軍事力や警察力と同様に、強力な権力的機能の一つであり、仮にインテリジェンス機関を制御することが出来ず、暴走を許すことになれば、国民の人権を著しく不当に侵害しかねない危険性を持つものです」といった、同法案への反対を表明した討論内容の書き起こしも記した。
日本共産党の山添拓参議院議員はXで、「『インテリジェンスは重要』と多くの議員がいう。しかしそのねらいは、日米一体化を図る軍事的な情報連携の強化であり、無法なトランプ政権の言いなりをいっそう強めることになる」と危機感を示した。
また、元衆院議員の小沢一郎氏はXで、「国家情報局で、政権のやりたい放題になる可能性がある。盗聴、盗撮、プライバシーの侵害と漏洩、個人情報の悪用さえあり得る。監視社会は独裁国家の行き着く果て。戦前戦中の日本が典型である」と語った。
国家情報局で、政権のやりたい放題になる可能性がある。盗聴、盗撮、プライバシーの侵害と漏洩、個人情報の悪用さえあり得る。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) May 27, 2026
監視社会は独裁国家の行き着く果て。戦前戦中の日本が典型である。
いま民主主義が壊れつつある。皮肉なことに選挙の結果として。
未来を選ぶのは国民。目を覚ますべき。 https://t.co/XJt6LfsTFt
反対しました。
— れんほう????蓮舫???????? (@renho_sha) May 27, 2026
国家のインテリジェンス機能強化は重要で必要ですが、政府案には国民の権利利益が損なわれないか、懸念が山積しています。
・情報活動の対象が不明瞭
・個人情報、プライバシー侵害の懸念
・国会関与等の民主的統制の不在
【速報】国家情報局設置法が成立
https://t.co/OOlZNniWJa
①重要情報活動の定義の修正
— れんほう????蓮舫???????? (@renho_sha) May 27, 2026
②基本的人権、政治的中立性への配慮
③国会への報告に関する規定
インテリジェンス機能の強化には賛成した上での修正案です。
今日の本会議で登壇した野党の賛成討論にも、私たちの修正案内容が【政府案の課題】との指摘が多くありましたが、否決され残念です。 https://t.co/5vkzyWrUWx
本日の参議院本会議、「国家情報局法」が賛成多数で成立した。立憲民主党は反対。
— つじもと清美 (@tsujimotokiyomi) May 27, 2026
下記の朝日の記事は「中道賛成も立憲はFAX殺到で対案」となっている。
私の事務所にもたくさんのFAXが届いた。
今回、それらに目を通して、気づいたことがある。…
国家情報会議設置法案、参院本会議では立憲、共産、れいわ、沖縄、社民、無所属2名の計58名が反対。衆議院から反対会派は大きく広がった。
— 山添 拓 (@pioneertaku84) May 27, 2026
賛成討論で賛成の論拠は語られず、むしろ情報活動の民主的統制や「情報の政治化」への懸念が述べられる始末。… https://t.co/7RiToU6Uhu