芥川賞作家・平野啓一郎氏(50)が2026年6月10日にXを更新し、高市早苗首相の陣営が自民党総裁選などで対立候補を中傷する動画を作成したとする週刊文春の一連の報道を巡り、自身の見解を示した。この投稿がSNS上で大きな注目を集めている。
平野氏「元の世界に戻るべき」
週刊文春は4月29日付の記事で、25年秋の自民党総裁選期間中に、小泉進次郎衆院議員や林芳正衆院議員を中傷する動画がSNS上に投稿され、こうした動画を高市陣営が作成していたと報じた。一方で、高市氏側は関与を否定しているとも記している。
その後も同誌は中傷動画の作成・拡散疑惑を報じ続けており、文春オンラインで公開された6月3日付の記事では、高市氏の公設第一秘書と、動画を作成したとされる人物らが25年12月に開いた「Zoom会議」の音声を公開。この報道に対しても、高市氏は関与を否定している。
こうした中、平野氏は10日、週刊文春公式Xアカウント(@shukan_bunshun)による前日9日のX投稿を引用リポスト。この投稿では、高市陣営の「中傷動画」作成・拡散疑惑に関する一連の経緯を改めて説明していた。
この投稿を受け、平野氏は「もしこの卑劣な手段を使わなかったなら、彼女は首相になれなかったし、自民党がこれほど大勝することもなかった」との見解を示し、「つまり、間違った人間が総理になってしまった間違った世界に、私たちは今生きているということ」と主張した。そして、最後に「元の世界に戻るべき」とつづっている。
平野氏の投稿は10日13時20分時点で1万6000件以上の「いいね」を集め、引用リプライ欄では、「選挙前に戻して」「元の世界に戻しましょう」などと同意する声や、「こんな動画無くても総理大臣になっているよ」「この動画製作者一人いれば選挙が好きに操れるって事ですかね」などと批判する声が寄せられている。
平野氏は6日にも、週刊文春が報じた「Zoom音声」を当初は確認しなかった高市氏の答弁について、「雑誌だけでなく、新聞だって有料なのに、自らの不正を批判されたら、あんなのに何で金払って記事を確認する必要があるのかとキレるのか?」とXで批判。「民主主義にジャーナリズムは不可欠なのに、全部非営利でやってると思ってるのか?」と問いかけた上で、「総理大臣があまりにも幼稚な国に生きている」と指摘していた。
もしこの卑劣な手段を使わなかったなら、彼女は首相になれなかったし、自民党がこれほど大勝することもなかった。つまり、間違った人間が総理になってしまった間違った世界に、私たちは今生きているということ。元の世界に戻るべき。 https://t.co/pg8pnQFEvh
— 平野啓一郎 Keiichiro Hirano (@hiranok) June 9, 2026
雑誌だけでなく、新聞だって有料なのに、自らの不正を批判されたら、あんなのに何で金払って記事を確認する必要があるのかとキレるのか? 民主主義にジャーナリズムは不可欠なのに、全部非営利でやってると思ってるのか? 総理大臣があまりにも幼稚な国に生きている。
— 平野啓一郎 Keiichiro Hirano (@hiranok) June 6, 2026