中日ドラゴンズからポスティングシステムを利用してメジャーリーグ(MLB)に挑戦していた小笠原慎之介選手が、ワシントン・ナショナルズ傘下2Aハリスバーグから読売ジャイアンツ(巨人)へ入団することが決まった。
この報道に対し、ネット上では中日ファンの嘆きと怒りの声が上がっている。
フリーの立場である小笠原選手の移籍は当然
日本のプロ野球(NPB)では、一軍で9年間(登録日数が145日以上)シーズンを過ごした選手に、国内外どの球団とも自由に契約を結べる「海外フリーエージェント(FA)」の権利が与えられる(国内FAの場合、大卒・社会人出身者は7年、高卒選手は8年)。
ポスティングシステムは、その権利を持たないNPB選手が所属球団の承認を得たうえで、MLBを含む海外のチームからの入札によって移籍する制度だ。
制度上は、NPB球団が保有する選手との独占交渉権(保留権)が金銭で売却されているので、選手がポスティングで他球団と契約した時点で、古巣球団との雇用関係は完全に消滅している「フリー」の立場ということになる。
だが東海大相模高校からドラフト1位で中日に入団して以降、9年にわたって育てた感覚があり、快くメジャーへ送り出したにも関わらず、短期間で帰国して他球団のユニフォームを着ることが、裏切りのように感じてしまうファンの心理も理解できる。
しかし、報道によればそもそも中日側からのオファーはなかったという。
プロである以上、ルールに抵触しない以上、よりよいオファーを受けた球団に行くのは当然と言える。