茨城県大洗町内の砂浜で外国人の若い男性らがハマグリを大量採取していたとする動画がX上で取り上げられ、違反行為ではないかと指摘されている。男性らは、同町内の水産会社従業員だと指摘され、同社は、この行為で心配・不安が広がったと謝罪する異例の事態になった。茨城海上保安部は、動画に映っていたのは採取禁止場所とみられると取材に答え、パトロールを強化する考えを明らかにした。「事実関係を確認のうえ、本人への指導などに努める」広いビーチの砂浜で、若い男性がハマグリがぎっしり詰まった青い網袋を両手で持ち上げ、微笑んでいる。すると、仲間の女性が外国語で何か話しかけ、大笑いした。女性は、海にいる別の男性2人にも声をかけ、うち1人は、両手を上げてハマグリの袋を知らせる。「あ~、いいね、いいね」女性は、今度は日本語で話しかけていた。砂浜では、これら男性4人と女性1人が、それぞれ袋を持ち寄って、成果を自慢している様子だった。このうちの1人とみられる若い男性は、仕事場を撮った映像にも登場しており、胸に「飯岡屋水産」と書かれた白い作業着を着ていた。これらいくつかの映像を編集したとみられる動画は、2026年6月17日にX上で投稿された。投稿者は、外国人のグループが大洗海岸でハマグリを乱獲していたとし、1人で制限を超える3キロぐらい袋を持っていたとも指摘した。その後、動画は拡散して、ハマグリを採取した男性らへの非難の声が相次いだ。動画に名前が出た飯岡屋水産(大洗町)はその後、「当社従業員に関するSNS投稿について」と題するお知らせを公式サイトに出した。そこでは、「ご指摘の行為は、勤務時間外に従業員個人が行ったものであり、当社の業務・指示とは一切関係がございません」と釈明したうえで、こうつづった。「当社は関係法令の遵守を当然のことと考えており、現在、事実関係を確認のうえ、本人への指導および再発防止に努めてまいります」海保「動画だけでは動けないが、パトロールは強化」従業員らの行為について、飯岡屋水産は6月23日、J-CASTニュースの取材に対し、次のようにスタッフが説明した。「現在は、弁護士に相談しております。大変申し訳ありませんが、個別対応はしかねますので、一切お答えできません」大洗町の公式サイトによると、町内では、第1サンビーチと第2サンビーチのみ潮干狩りが楽しめる。ただし、1人当たり1日1キログラムまでなどの制限がある。第3サンビーチについては、保護区域となっており、ハマグリ採取は禁止されている。大洗海岸などでハマグリ密漁を取り締まっている茨城海上保安部は23日、投稿動画は把握しているとして、警備救難課の担当者が取材にこう答えた。「映った防波堤から見れば、おそらく第3サンビーチとみられます。動画の内容から、1袋で3キロ以上はあると思います。保護区域でハマグリを採ったとみられますので、海に戻してもらわないといけません」規制については、茨城海区漁業調整委員会が指示を出しており、動画の行為は指示違反に当たるとした。違反者に対しては、県や海保が行政指導することになっている。「動画だけでは、動くことはありません。いつのことか分かりませんので、水産会社に事情も聴いていません。しかし、パトロールは強化したいと考えています」茨城海保によると、もしパトロールで再度違反が見つかれば、行政指導を行うとともに、調整委員会にも通報して、茨城県から違反者に保護区域での採取禁止が命じられる。それでも、採取すれば、今度は漁業法違反で刑事罰に問われるとしている。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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