「自民党内にも女系女性天皇でいいじゃないかという議員が相当数いる」――ちょっと驚くような報告が、2026年7月15日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)であった。
皇室典範改正案は「女性皇族が結婚後も皇室に残る」「旧宮家の男系男子を養子に迎え、その男児は皇位継承権を持つ」というのが柱で、女系女性天皇の可能性を閉ざすものとされる。17日までに参議院で可決・成立する見通しだが、番組のゲスト解説の久江雅彦氏(共同通信編集委員)はこんな裏話を披露した。
「おそらく数十人は『いや、女系も認めてもいいんではないか』という(考えではないか)」
「いま自民党の議員は417人いるんですけども、私の感覚でいいますと、まあ100人を超える人は男系男子でいいんではないかという方向ですよね。しかし、正確な数は分かりませんけども、おそらく数十人は『いや、女系も認めてもいいんではないか』という(考えではないか)」
胸の内では「女系女性天皇に賛成」と思っていると考えてもおかしくない。なぜ声を上げないのか。久江氏は「これはなかなか、今は(改正案に反対すると)批判されるので、表立って声を出す人はいません」という。
一強の高市執行部に逆らうことなど、多くの議員は怖くてできない
高市首相は今年の自民党大会で、「男系で皇位が継承されてきたという世界でも比類がない歴史事実こそが、天皇の権威と正統性の源だと思っている」と強調した。ほかにも麻生太郎副総裁、中曽根弘文・元外相ら、男系男子支持の保守派がいまの党内の主流だ。そんな一強の高市執行部に逆らうことなど、多くの議員は怖くてできない。
「残りの議員たちは様子見をしてるといいますか、大勢順応といいますか......。女系がいい、男系がいいって、皇室ばかりに角を尖らせて考えている政治家はそんなに多くないので、上がそう考えているならそれでという考え方がほとんどでしょう」と久江氏は見る。
しかし、ことは「国民統合の象徴としての天皇」のあり方の問題だ。長いものに巻かれろで決められては困る。
(シニアエディター 関口一喜)