AWSが「1000兆ドル」請求?表示ミスを茶化して報告 絵文字つき、「わずかな誤り」...ユーザードン引き、怒りの声

   アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)の公式Xアカウントが2026年7月18日、大規模な「入力ミス」を茶化すようなポストを行い、SNSで怒りの声が相次いでいる。

  • AWSのポストが大ヒンシュクだ(写真は2026年 ロンドン・テック・ウィークで)(写真:ロイター/アフロ)
    AWSのポストが大ヒンシュクだ(写真は2026年 ロンドン・テック・ウィークで)(写真:ロイター/アフロ)
  • 波紋を広げたAWSのポスト。絵文字付きで表示ミスを釈明している
    波紋を広げたAWSのポスト。絵文字付きで表示ミスを釈明している
  • AWSのポストが大ヒンシュクだ(写真は2026年 ロンドン・テック・ウィークで)(写真:ロイター/アフロ)
  • 波紋を広げたAWSのポスト。絵文字付きで表示ミスを釈明している

「ところで、もし本当に『数兆ドル』あったら......」

   AWSは、クラウドコンピューティングサービスを提供するアマゾンの子会社だ。クラウド上のITインフラを提供する「IaaS」の世界的トップシェアを誇るサービスでもある。

   AWS公式Xは18日未明、「入力ミスのご報告」として、「本日、一部のお客様にAWSの請求見積もりが『1000兆ドル規模』で表示されてしまいました。当社側の計算にわずかな誤りがありました(本当にほんの少しです)」と焦り顔の絵文字を添え投稿した。

   ユーザーに向けて「現在、修正作業を行っています。お客様側で何かお手続きいただく必要はありません。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と謝罪。

   「本当に聞きたいこと:もし本当に『数兆ドル』あったら、皆さんはどう使いますか?」と呼びかけた。

「小規模なユーザーを馬鹿にする姿勢を許すことはできない」

   AWS側が「計算にわずかな誤り」とした不具合は、AWSユーザーの請求・コスト管理コンソールで表示される見積もり金額に関するものだった。

   一部の顧客に、実際の請求額に関わらず「数兆ドル」単位の異常な請求見積もりが表示された。これらは実際の請求額ではなく「見積もり」の表示異常であり、実際の請求額には影響はないという。

   しかし、中小事業者や個人ユーザーにとって、数兆ドル単位の請求見積もりは「冗談」で済むものではなかった。

   リプライ欄の投稿では、本気でこの請求に焦り、資金繰りなどに頭を悩ませていたユーザーらも少なくない。多額の請求を受け、詐欺に巻き込まれたのではないかと焦り、サービスを一時停止したというケースもあるという。また、知人に借金を申し込んだ人や、心労のため週末の予定をキャンセルした人の声などもあるなど、世界中のAWSユーザーから心配と困惑の声が相次いでいた。

   こうした中でのユーモアを交えた謝罪投稿には、「小規模なユーザーを馬鹿にする姿勢を許すことはできない。AWSのアカウントを解約する」「冗談じゃない。Amazonほどの企業がこんな対応をとっていいわけがない」など、怒りの声が上がった。

「セキュリティが最優先のAWSとしてポリシーに沿わない発信」

   AWS日本法人の久保隆宏(piqcy)氏も18日、Xで「これはあり得ない投稿なので社内でエスカレーションします」と反応。

   「甚大な請求額に対し、アカウント情報の漏洩により第三者に利用された結果ではと心配された方も、また予算アラートを設定していたために意図しない対応をしなければならなかった方もいると認識してます」とし、「このような投稿はセキュリティが最優先のAWSとしてポリシーに沿わない発信です。不快な思いされた方に大変申し訳ないです」と謝罪していた。

   AWSは19日、「請求見積もりの不具合は解決いたしました」と報告。

   「予期せず高額な請求見積もりが表示されてしまったお客様へ ご心配をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」とし、「今後同様の事態が発生しないよう、改善措置を実施しております」と説明している。

   一方で、批判された投稿内容については、19日時点で追加の説明などは行っていない。

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