2026年6月下旬、浴室の換気扇の使い方に関するSNS投稿が注目を集め、換気扇を24時間連続で稼働させるべきかどうかや、運転時にドアを開けるべきどうかを巡って多くの意見が相次いだ。こうした議論を受け、浴室を販売するTOTOとLIXILに見解を尋ねた。
「24時間換気」の場合は
浴室の換気には、24時間換気と、通常の換気がある。TOTO広報部は取材に対し、24時間換気システムについて、03年の建築基準法改正により住宅への設置が義務づけられたと説明する。これは常時室内を換気するための機能で、ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の軽減を目的にしている。
24時間換気の使い方については、「入浴中に寒い時などは一時停止してください」と推奨。24時間換気は、暖房や乾燥など他の機能を運転すると一時的に止まるが、他の機能を止めると再開すると補足した。
浴室の換気扇を回す際、ドアは開けるべきかどうか。TOTO広報部は「弊社のユニットバスのドアには給気口があります」と説明したうえで、「浴室のドアは閉めてください」とコメントした。
浴室に窓がある場合も、同様に閉めることを推奨した。窓を開けたままだと、換気性能が十分に発揮されない場合があるという。さらに、ドアに空気給気口が設置できない場合、ドアを約1~2センチ開けて使用するよう案内している。このほか、月1回以上のフィルター清掃を勧めた。
「通常の換気扇」では
LIXILの広報は、「24時間換気」がない通常の換気扇の場合、24時間回し続ける必要はないと説明する。通常の換気扇を長時間にわたり使用すると故障の原因になるという。使用状況や住宅条件、天候などで一概には言えないとしつつも、「入浴後から翌朝のご使用がよいと思います」と勧めた。
だが換気扇を回しても、浴室の床が濡れていたり水気が残っていたりする場合もある。こうした場合は、壁の水分を拭き取ったり、水切りワイパーで水気を切ったりすることで乾きやすくなるとアドバイスした。
浴室のドアについては、換気の効率性から「ドアは閉めた状態が良い」とする。通常の換気扇を使う場合、入浴直後の運転中はドアを閉め、換気完了後はドアの開閉はどちらでもよいと説明した。
浴室の窓については、換気扇の運転中に窓を開けると、窓から外気を取り込み、換気扇から排気することになる。また、換気扇と窓の位置は近い場合が多いといい、「効率的に換気ができなくなります」と指摘。さらに、排気ダクトと窓が近い住宅では、排気した湿気を窓から再び取り込む可能性があるとも述べた。その上で、次のように推奨した。
「ただし、入浴直後の換気扇を回し始める前に一度窓を開けることで、外気に湿気を放出することは一定の効果はあると考えます。一度窓を開けた場合も、効率的に換気するためにはその後は窓を閉めていただき、換気扇を動作していただくことをお勧めします」