大阪・関西万博の「レガシー」が、羽田空港にもお目見えする。日本航空(JAL)は、万博で約13万人が体験した「空飛ぶクルマ」の没入型シアター「そらクルーズ」を、羽田空港にある見学施設「JAL SKY MUSEUM」で2026年8月1日から常設展示する。
万博と比べて設備と映像をコンパクトに再構成し、実際に空飛ぶクルマで大阪上空などを巡るような感覚を味わえる。JALが7月30日、報道陣向けに公開した。
吹田からスタート、梅田の街並みを見下ろしながら夢洲へ
「そらクルーズ」は25年の大阪・関西万博で初公開され、閉幕後の26年3月には大阪市内でも展示された。万博閉幕後も「見たかったが見られなかった」など再公開を求める声が多く寄せられたという。
常設版の設備は幅4.9メートル、高さ2.6メートル、奥行き5.4メートルで、万博時の約6割。正面、左右、床の4面をスクリーンにした。万博では最大で約25人が立って体験したが、常設版では最大9人が座って鑑賞する。約10分だった映像は、体験場面を中心に約3分半へ凝縮した。
映像は1970年の万博会場だった吹田からスタート。空飛ぶクルマは梅田の街並みを見下ろしながら上昇し、2025年の万博が行われた夢洲まで移動する。座席そのものが動くわけではないが、振動が伝わり、映像や立体音響と重なることで、空飛ぶクルマに乗って加速や旋回をしているように感じられる仕組みだ。
AI(人工知能)を使ってJALの制服を画面上で着られる「JAL VIRTUAL FIT」も登場した。カメラの前に立ち、画面上で好みの制服を選ぶと、ユーザーの動きに合わせて制服の画像が重なる。体を回せば、制服を着た画面上の制服姿の分身も、くるりと回転する。
選べるのは歴代客室乗務員(CA)の5代目、6代目制服と、現在の運航乗務員、整備士の制服。撮影した動画や画像は、QRコードを通じてアンケートに答えると、スマートフォンに保存できる。「歴代制服を着てみたい」という来館者の要望に応えた実証実験で、8月末までを予定している。